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6 steps ◯ 演奏する

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2023年12月6日、7日に開催される「6Steps」に作曲家・松本真結子さんの演出回で出演します。 これは6段の階段と私が仲良くなるまでの記録です。
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6 steps ○ 再会する

6 steps ○ 再会する

トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)でやっている「6stepsを置いてみる -TOKAS本郷編-」に行ってきた。

陽の光がしっかり入るお部屋の中に、公演で演奏した6段の階段と、初対面の6段のスケルトン階段がいた。よっ、久しぶり。と言いたくなるくらい距離の近い存在になっていたことに気づいた。
6段の階段が置いてある状況は、何度見ても「6段の階段が座っている」であって「立っている」に思えない

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6 steps ○ わたし

6 steps ○ わたし

6  steps
実は29歳最初の本番です
オファーをもらった時ものすごく嬉しかった

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12月3日

29歳の誕生日を迎えました

この日は朝から横浜で吹奏楽の指導の仕事があり、お昼ご飯を食べながら友人と1月の演奏会のプログラムを決め、午後

連絡をくれた人、気にかけてくれた人たちのおかげで「今日はいい日になる!いい日にしよう」と意気込んで過ごしていました

ワールド

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6 steps ○ すすむ

6 steps ○ すすむ

先日、STスポットで稽古をさせていただき、はじめて6段目までのぼりました

部屋の真ん中に
自分の背丈よりも少し小さい階段が
ひとつ
階段の横に立って、1番呼吸をしっかりできるテンポを探します

吸って 吐いて 2拍
その日の私の身体にとって1番楽なテンポは♩=50でした
テンポをキープしながら6拍かけて一歩前へ

顔を上げると当日客席になるであろう方向
向けられた視線を想像するだけで緊張
身体固

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6 steps ○ つどう

6 steps ○ つどう

松本さんと中野が初めて会ったのは、昨年の自主企画「あらわれ」でした

「あらわれ」は、Saxophoneの上原雅史、Pianoの井口みな美、Marimbaの中野志保の3名がやりたい曲を持ち寄って開催した演奏会。

Saxophoneの上原くんが松本さんの新曲を演奏したいと、プログラムに組み込まれました

この時はマリンバや打楽器を含まない編成だったので、前日・当日のリハーサルで少しお話させていただ

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6 steps ○ はいる

6 steps ○ はいる

階段の後ろから、階段の裏側に入れる
寝転ぶと1段目の蹴上にさわることができる

暗い
外の音は曇って聞こえる
共鳴管の下で膝を抱える時と同じ安心感
一人暮らしの家の中でさえほしくなるもっと個人的な居場所

音だけでだいたいどこに足があるのかわかる
どんな靴底かもわかる
スピードや設置面積でちょっと相手の気持ちもわかる気がする

中は響きを感じやすい
柱と面では音色が違う

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6 steps ○ 接触する

6 steps ○ 接触する

踏み面と蹴上は木肌が少しざらざらしている。

側面はなめらか。
指の腹でなで続けると、階段と指の間に薄いふわふわな布が出来たような不思議な感覚。
木肌から指を離しても、指がじんじん痺れてる。

踏み面に座ったまま仰向けになるように身体を倒すと、ちょうど2段上が頭の付け根に当たるのでほぐれて気持ちがいい。

そのまま身体を右に倒して寝ようと試みるも、蹴上と踏み面の角が痛くて断念。カクカクしている。

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