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「万策尽きた時には、最後は度胸」(リーダーに贈る「必勝の戦略」解説⑨)
この記事に目を通して下さり、本当にありがとうございます!
私の記事では、大川隆法先生の累計3500回の法話、3100冊以上の著書から、おすすめポイントを紹介しています。
新たな試みとして、大川隆法先生の書籍「リーダーに贈る『必勝の戦略』」のポイント解説に挑戦していこうと思います🌷
少しずつ進めていく予定ですが、皆様どうか温かくお見守りください。
「リーダーに贈る必勝の戦略」
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職場をはじめ、さまざまな場面で、高度なリーダーシップが求められる現代。
本書では、リーダーシップを革新し続けるポイントが示されます。
フォロワーを惹きつける資質
リーダーシップ不足の意外な原因
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著者が実戦で使い込んだ、成果を生み続けるための13の指針が、あなたを夢の実現にグッと近づけるでしょう。
リーダー論として、経営者にも、そして主体的に活動をしているすべての皆様におすすめの内容となっています。
それでは、今回は、第1部第4章「揺るがない不動心、不退転の意志」のポイント③を「万策尽きた時には、最後は度胸」と題してご紹介させていただきます🌷
今回は、勝海舟と徳川慶喜、二人の歴史的人物に焦点を当てていきます。
③「万策尽きた時には、最後は度胸」
【1】万策尽きた勝海舟は、どうしたか
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・丸腰で相手の意表をつく
智慧というものは非常に大きな勝利を生むのですが、一つ付け加えておきたいことがあります。
それは、勝海舟の言葉でもありますが、「智慧は尽きることがある。そのときには度胸だ」ということです。
勝海舟は、人生において、勝負の局面に何度も出遭っています。
そのつど、よい智慧が出ることもあれば、そうはいかないこともありました。
いつも勝負に勝つ、あるいは勝つ側に残るというのは、なかなか智慧の要ることですが、智慧が尽きてしまうことも当然あるのです。
策が尽きてしまい、方法がないときには、度胸で勝たなければいけません。
戦というものには、最後は度胸の部分もあるのです。
海舟は、刺客から命を狙われたことが二十数回あったと言われています。
あの時代に、絶対に命を落とさずに生き延びる方法があったかといえば、なかなかありませんでした。
いつも暗殺部隊が動いているような時代であり、勝海舟を暗殺しようと狙っている者もうろうろしているような状況です。
個人が刺客に命を狙われている場合、警備をいくら厳重にしても、やられるときは、やられます。
それは『忠臣蔵』の吉良上野介と同じで、備えを頑強にして警備兵をいくら置いても、やられるときは、やられるのです。
そこで、海舟はどうしたかというと、丸腰で刺客に応対しているのです。
「また来たか」と、海舟が丸腰で出てくるので、刺客のほうはびっくりしています。
丸腰で、赤いちゃんちゃんこなどを着て出てくるものだから、度肝を抜かれてしまうのです。
これも戦略といえば戦略でしょう。
相手の意表をつくのです。
好々爺然(こうこうやぜん)として丸腰で出てくるので、相手は斬るに斬れません。
「まあ、上がれや」と言って家のなかに上げ、地球儀を見せて、滔々と国際情勢などを語ると、相手は毒気を抜かれてしまい、斬りに来たのに斬れずに帰ってしまうのです。
坂本龍馬も、海舟を斬りに行って、逆に弟子になってしまった一人だと言われています。
万策尽きた!と思った時。
もう、智慧を出し尽くして、絶対絶命の窮地に陥ってしまった……!
そんな時に、私たちに必要なのは「度胸」です。
これは、「勇気」という言葉に置き換えられてもいいかもしれません。
開き直って一歩踏み出す勇気。
勝海舟のように、刺客が来ても、言葉一つでねじ伏せてやろう!というぐらいの度胸。
そのぐらいの強さがあって、はじめて周りを黙らせることができ、思わぬ道が開かれるのかもしれません。
この「度胸」は、ビジネス界に身を置くリーダーにも、人生の窮地に立たされた方にも必要な心構えだと思います。
正直に申し上げると、私自身もまさに「万策尽きた……!」という思いから、noteを始めています。
※私がnoteを始めようと決意した決定的な瞬間について、詳しくはこちらに書いています。⇩
大川隆法先生が自ら新刊本を出されることはなくなり、残された書籍の内容を新しい方々にお伝えしよう!という流れもない状態。
大型書店からは新刊本コーナーが消え、作者の新刊が見込まれないということで、売り場も減っていく事態。
ついには、最寄りの大手書店からも、大川隆法著作シリーズが消えたあの日。
もはや万策尽きた……!と思ったときに、勇気だけを頼りに始めたのが、このnoteでした。
結果として始めて良かったと思います。
おそらく、私のnoteを通じて、はじめて大川隆法著作シリーズに触れた、という形も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
あの時、勇気を出してnoteを始められた自分を、今となっては少しだけ褒めてあげたいです。
【2】徳川慶喜は、なぜ敗れたか
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江戸幕府の最後の将軍である徳川慶喜という人は、名君であったのか否か、議論が分かれています。
「家康以来の名君だった。家康の再来だった」というような声もありますが、私の感想としては、この人は最後の度胸がなかったのではないかと思います。
少し知に傾きすぎたように感じます。
彼は、尊皇の気風の強い水戸学の洗礼を受けており、尊皇思想というものが頭に入っていたので、相手に錦の御旗を立てられたら勝てなかったのです。
非常な秀才で、尊皇思想を深く勉強し、それが頭の中に入り込んでしまっていたので、相手が官軍になったら、それだけで敗れてしまったところがあるわけです。
結果としては、敗れてよかったのかもしれません。
ただ、「ほかの方法もあっただろう」というように見えなくはありません。
少なくとも、戦力的には幕府軍のほうが有利だったので、指導者が優秀であれば、負けない戦い方はいくらでもあったでしょう。
結局、度胸がなかったのです。
「策士、策におぼれる」の言葉通り、知者は知におぼれ、知の限界で敗れることがあります。
できるかぎり智慧を巡らせたら、あとはやはり体力や気力です。
智慧は体力の百倍も千倍も一万倍もの力を生むことがありますが、智慧も尽きることがあります。
海舟の言葉のとおり、そのときは度胸です。
最後は度胸で割り切らなければいけないのです。
徳川慶喜は、知性溢れる優秀な政治家だったといいます。
ところが、彼にどうしても足りなかったのが、「度胸」でした。
勝海舟のように、丸腰でも刺客を説き伏せてやる!ぐらいの「度胸」があれば、徳川幕府があのような幕引きになることはなかったかもしれません。
もし、慶喜にもう少しの度胸があれば、彼が大事なシーンで逃げ出したりすることもなく、維新の志士側と堂々と渡り合い、明治新政府の一画に名を連ねていた可能性だってあるでしょう。
また、尊皇思想を学び、天皇は尊い、という概念を持っていたため、天皇を出されるとぐうの音も出ない、という境地に陥ったのだと思います。
自分が戦うべき相手に、自分が敬うべき存在を大将に持って来られた時どうするか。
まさしく「錦の御旗」に屈するしかない、そこを超える「知」を生み出すしかなかったのだと思います。
慶喜が天皇を尊ぶ思想を学び過ぎていたがゆえに、気持ちの上で全力で戦うことが出来なかった。
これが、明治維新での敗北の理由の一つと言えそうです。
つまり、慶喜は維新の志士たちに「度胸」負けしたのでしょう。
【3】間違った決断をしたら、どうするか
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個人の人間関係においても、また、企業の投資や新しい戦略、海外進出等においても、生きるか死ぬかの大決断するときがいろいろあるでしょう。
未知のこと、これからやろうとすることについては、いくら調べても結論が出ないことがあります。
材料を集め、考えに考えて、それでも結論が出ないことがあります。
そのときに、結論が出ないままでいたのでは駄目なのです。
とくに企業のトップはそうです。
最後は度胸です。
もし間違っても、それがはっきり分かった段階で、軌道修正は可能なのです。
何も行動を起こさなければ、間違ったことすら分かりません。
先延ばしにして、じっとしていただけでは分からないのです。
「間違った」ということが分かれば、その時点で結論ははっきりしています。
間違った判断をしたならば、撤退作戦なり、ほかの方法なり、新たな作戦を考えなければいけないのです。
智慧は尽きることがあるので、最後は度胸が必要です。
企業のトップにとっても、最後は度胸。
間違っても、何も結論を出すことができない……という状態を長く続けることだけは避けなければなりません。
とにかく、まずは決断する度胸!
間違ったと思えば、その都度軌道修正していけばいいだけのことです。
腹を決めて決断をする「度胸」をどれだけ持てているかが、リーダーに必要な器の一つだと言えるでしょう。
本日の解説はここまで。
最後までご覧下さり、誠にありがとうございました🌷
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