尾越まり恵
さまざまな文章に赤を入れつつ、上手に書くためのちょっとしたポイントやテクニックをお伝えします。
改めて、自分のことを書いてみたくなった。 私は1980年1月30日、福岡県北九州市に生まれた。父方の祖父母と会社員の父、書道の先生である母、2つ上の姉の6人家族で育つ。 父は本が好きで、物心ついた頃から家にはたくさんの本があった。だけど、ブルーナの絵本とか、松谷みよ子さんの「いないいないばあ」とか、そういったかわいい絵本はあまりなくて、重くて大きなアンデルセン童話が全集揃っていたり、すごくマニアックな話がたくさん載っている日本昔ばなしが全巻揃っていたりした。それらの本には
2021年も2カ月が過ぎようとしている。 緊急事態の日常。 コロナ一周年。今年もまた、春がくるんだなぁ。 つくづく、コロナはわたしを無口にさせる。 年齢、エリア、健康状態、職業、価値観、立場、それぞれの要素が複雑に絡み合い、いろんな考え方が存在する。間違いも正解もない。 そんななかに、わたしの考えなど何の意味があるのだろう。 結果、自分と近い考え方、行動の人とばかり会っている。居心地の良さを感じる一方で、時々、停滞感やマンネリ感に溺れそうにもなる。 停滞、世界の狭さ、偏り、
お花見も花火大会にも行けずに、気が付いたら大晦日になっていた。 ライターとしてこの1年間、何をしてきたかと振り返ると、ひたすら新型コロナについて書いていた。 ビジネス誌の仕事では、いろんな業界の社長に「コロナの影響はどうですか」と問いかけてきた。 コロナが追い風になった会社ももちろんあったけど、それ以上に苦境に立たされた業界がたくさんあった。観光業の社長にも話を聞いた。 「売り上げが昨対10%を切りました」 「月の売り上げ0ですよ。こんなの初めてです」 「この状況で従業員
昔からどうしても、お金と仲良くなれない。 親からお小遣いをもらっていた頃のことはあまり覚えていないけれど、大学時代のアルバイト、会社に就職してから、ライターとして独立して今に至るまで、お金とうまく付き合えていた時代がない。 あるNPO法人の代表が言った。 「やっぱり、貧乏じゃないと力が出ないんだよね」 大ヒットゲームを生み出したIT企業の社長はこう言った。 「もらったお金は残さないようにしているんです。慢心が生まれるでしょう。子供にも残すつもりはありません。人からも
いま、自分に何ができるだろう、とずっと考えているわけですが。 ビジネス誌のライターとして10年近く取材を続けてきて、取材先の社長から直接、あるいはSNSを通じてSOSが届いています。 他にもたくさん困っている人がいることは承知の上ですが、訪問して1時間強話を聞き、原稿を書いた会社なので、個人的にとても思い入れがあります。 微力ですが、発信が役に立てば、と思います。 ■INNATURALお花屋さんですが、リアル店舗を全店閉店しており、お花が大量に余っているそうです。母の
40歳の誕生日をどう過ごすか。 誕生日の1カ月あたり前から、私はソワソワしていた。 ただの誕生日ではない、今年は不惑の節目なのだ。 ありがたいことに、30代の誕生日は毎年、おいしい料理でお祝いしてもらってきた。 しかし今年は、祝ってもらえそうにない。いや、声をかければ誰か祝ってくれるのだろうが、こちらから声をかけるのも申し訳ない。 どうしようかと考えていたら、以前noteの記事で読んだ「誕生日に1人で銀座に寿司を食べに行った話」を思い出した。 銀座ひとり寿司。 なんてゴー
さまざまなジャンルの文章に、自分なりの赤ペンを入れていく企画です。マガジンの詳細については【はじめに】をお読みください。 2019年の1年間と決めて続けてきたこの企画、いよいよ最終回です。 何とか全17回、文章に向き合うことができました。お題に挑戦してくれたり、読んでくれたり、お付き合いくださった皆様、ありがとうございました! 最後のお題は、コチラです。 「冬」と「レモン」という言葉を使って、700字以内で物語をつくってください なんと、ショートストーリーに挑戦です。
さまざまなジャンルの文章に、自分なりの赤ペンを入れていく企画です。マガジンの詳細については【はじめに】をお読みください。 気が付けば、前回の投稿から1カ月以上も空いてしまいました(汗)。 今回のお題は、コチラです。 あなた自身にハッシュタグを5つつけてください。(全部で100文字) これは、某民放テレビ局のエントリーシートにあった問題です。 ハッシュタグとは、SNSで検索性を高めるために投稿につけるものですが、気の利いたことをいう意味合いで付けていることも多いですよね。
さまざまなジャンルの文章に、自分なりの赤ペンを入れていく企画です。マガジンの詳細については【はじめに】をお読みください。 気が付けばこの赤ペン教室、なんと15回も書いてきました。この企画を続けてこられたのは、お題にお付き合いくださった方や読んでくださった皆さんのおかげです。 今回は小休止ということで、推敲について書いてみたいと思います。 推敲とは、一度書いた文章を読み直しながら手直ししていく作業です。これがとっても大事! 私はライターとして最低でも月に10本以上は記事を書
さまざまなジャンルの文章に、自分なりの赤ペンを入れていく企画です。マガジンの詳細については【はじめに】をお読みください。 今回のお題は、コチラ。 マイラストソング~人生最後の瞬間に聴きたい曲(600字) 元ネタは、「寺内勘太郎一家」などのヒットドラマの脚本を手掛けた、久世光彦(くぜてるひこ)さんのこちらの本になります。 50歳を過ぎたときから、久世さんが知人に「あなたのラストソングは何か」と聞いてみたり、すでに亡くなった人のラストソングを想像してみたりしながら、自身の
さまざまなジャンルの文章に、自分なりの赤ペンを入れていく企画です。マガジンの詳細については【はじめに】をお読みください。 第14回のお題は、前回に引き続き、暮らしネタです。 あなたにとって「快適な暮らし」とは? 「快適」を実現するための優先順位の高い要素を3つを教えてください(600字) 今回も、火曜日の夜に集まって本を読む活動「本よまナイト」とのコラボです。 本読まライティング部の3人の文章を紹介していきますね! まず一人目は、ペンネーム「忍者」さんです。 私に
さまざまなジャンルの文章に、自分なりの赤ペンを入れていく企画です。マガジンの詳細については【はじめに】をお読みください。 お盆の15日はお休みしたので、1カ月ぶりの赤ペン教室です。 今回のお題はコチラ。 あなたが将来住みたい場所はどこですか? その理由とともに教えてください。(600字) 個人的な話になりますが、お盆明けに引っ越しをしまして、住む場所についていろいろと考える機会がありました。 人生の限られた時間をどこで過ごすか。年齢によっても、住みたい場所は変わってく
さまざまなジャンルの文章に、自分なりの赤ペンを入れていく企画です。マガジンの詳細については【はじめに】をお読みください。 第12回のお題は、お悩み相談です。 30代女性。 大学を卒業し、ずっと営業事務の仕事をしてきました。でも、30歳を過ぎて、この先の人生を懸けられるような仕事を見つけたいと思い、3カ月前に仕事を辞めました。いま転職活動中なのですが、自分が何をしたいのか分からず、悩んでいます。まわりの友達は、舞台俳優やフリーランスとして自分の道を進んでいるのに、私には何も
さまざまなジャンルの文章に、自分なりの赤ペンを入れていく企画です。マガジンの詳細については【はじめに】をお読みください。 第11回は、こんなテーマにしてみました。 お題 新宿で飲んでいたところ、日本に旅行に来た外国人グループと仲良くなりました。 彼らにあなたのふるさとを紹介してください(500字) あっという間に、オリンピックまであと1年。申し込んだチケットは、全部外れてしまいました(涙)。二次抽選をがんばります! 五輪需要やらインバウンド需要やらで、日本には外国人の
さまざまなジャンルの文章に、自分なりの赤ペンを入れていく企画です。マガジンの詳細については【はじめに】をお読みください。 赤ペン企画も10回が終わりました。早いもので、今年も折り返しですね。この赤ペン教室は、年始に1年間は続けようと決めてスタートしました。本業の締め切りに追われるなかで月に2回アップするのは、大変なこともありますが、それ以上にいろいろな文章に触れられることは楽しいです。 日頃は、取材をしてそれをもとに文章をまとめることが多いのですが、赤ペン教室の場合は、お
さまざまなジャンルの文章に、自分なりの赤ペンを入れていく企画です。マガジンの詳細については【はじめに】をお読みください。 第10回のテーマは、前回に引き続き、エントリーシートです。 街で就活生を見かけるたびに、「がんばって!」と心のなかで応援しています。 お題はコチラ。 「困難に直面した時に、その壁を乗り越える気持ちにさせるものはなんですか?」(300字) 「みんなの就活」サイトによると、博報堂の入社試験で、実際に出されたお題のようです。 今回も、おなじみIさんとM