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【第13回】エッセイ:将来住みたい場所(600字)

さまざまなジャンルの文章に、自分なりの赤ペンを入れていく企画です。マガジンの詳細については【はじめに】をお読みください。

お盆の15日はお休みしたので、1カ月ぶりの赤ペン教室です。

今回のお題はコチラ。

あなたが将来住みたい場所はどこですか? その理由とともに教えてください。(600字)

個人的な話になりますが、お盆明けに引っ越しをしまして、住む場所についていろいろと考える機会がありました。
人生の限られた時間をどこで過ごすか。年齢によっても、住みたい場所は変わってくると思います。みんなの「将来住みたい場所」を聞いてみたいと思いました。

今回は、火曜日の夜に集まって本を読む活動「本よまナイト」とのコラボです。

なんと、8月27日の本よまナイトに集まった皆さん(本よまライティング部)が、お題の文章に挑戦してくれました!

まず紹介したいのは、「ライティングスキルがほしい!」というKちゃんの文章です。
Kちゃんの「将来住みたい場所」はどちらでしょうか。


私が将来住みたい場所は、ミャンマーのインレー湖のほとりにある町、ニャウンシュエ。

大学生の夏、私はフィリピンのセブにある語学学校にいた。そこでひとりの同い年の女の子と仲良くなった。
彼女は、誰に対しても対等な態度で接する事が出来る柔軟な人だった。いつでも彼女の周りだけは穏やかな時間が流れていた。

留学最終日。私たちはワインを飲みつつ、口紅から世界の貧困問題まで、ありとあらゆるお互いの関心事について語り合った。ミャンマーの話題が出たのは、その時だった。
彼女はこの留学を終えたら、ミャンマーに住むんだと言った。これまで何度もミャンマーを訪れていて、あの国の長閑さが好きなんだ、と。

次の日、私は日本へ帰り、彼女はミャンマーへ旅立った。別れ際に彼女がくれた手紙は「また会おうね、日本でも、世界のどこかでも!」と締めくくられていた。

数ヶ月後、私はインレー湖のほとりの町、ニャウンシュエにいる彼女を訪れた。この町の人々が纏う雰囲気が彼女のそれと同じだと思った。
自然との調和の中で生きる人々。その笑顔の中に、シンプルな暮らしながらも豊かさを感じずにはいられなかった。

それから、私は東京で働き始めたが、分刻みのスケジュールの日々の隙間に、よくニャウンシュエの町並みを何度も思い出した。
「あの町の人々のように、心に余裕は持てているかな?」
自分で自分に問いかけてみると、肩に力を入れていたと気付く。


Kちゃん、文章に自信がないのかな?と思ったけど、しっかりした文章です。基本ができているので、少し訓練すれば、きっとグングンうまくなると思います。日常的に本を読んでいる人の文章は、しっかりしています。本を読んでいるかどうか、文章を読めばだいたいわかるものなのです。

では、Kちゃんの文章に赤ペンを入れてみましょう。

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