Q2:翻訳者って、普段はどんな感じで仕事してるの?
答えは一言で言うと「いろいろ」なんですよね。。。そして、人によって違います。違いが出やすいポイントとしては、以下が考えられます。
翻訳専業か副業か
フリーランスか社内翻訳者か
翻訳の領域(業界内では出版・ビジネス文書・字幕で分けることが多いみたいです)
現時点で翻訳副業(そのうち専業になりたい。。。)、フリーランス、出版・メディカル翻訳をやっている私の例を以下に示します。翻訳者全員が同じように仕事しているわけではなく、あくまでも一例です、あしからず。
仕事場
私は自宅兼事務所で仕事をしています。翻訳以外の副業も基本は自宅です。
使用するのはデスクトップPCです。最近はセキュリティの関係でカフェやワークスペース等、他人が画面を見れる環境での職務を禁止している翻訳会社が多いので、ノートブックPCを使用する利点がないんですよね。。。
個人的に物が増えるのが嫌なので、本棚は小さいもののみにし、本は買いすぎないように気をつけています。最近は電子書籍やデータベース等も多いので、あまり不便は感じていません。
プリンターも一応持っています。が、使用禁止している翻訳会社が多いので、使用するのはもっぱら出版翻訳のときだけです。本にもよりますが、私の場合は引用文献を調べないといけないことが多いので、図書館で借りてきた文献の該当頁を自宅でスキャンするようにしています。目が疲れたときは画面ではなく紙で自分の訳文を確認したいので、印刷するのに使ったりもします。
作業時間
翻訳が趣味と実益を兼ねているので、原則は年中無休で仕事しています。ただ、健康面を考えて(肩こりとか腰痛とか眼精疲労とかやばいので)、仕事時間は副業を含めても1日6時間以内になるようにしています。9時開始、昼休み2時間はさんで17時までが多いですが、その日の気分やプライベートの予定次第です。会社員時代は実働8時間だったんですけどね。もう無理です。週休2日制実働1日8時間よりも、不定休実働1日6時間以内のほうが私の場合は楽なので、このスタイルを2年ほど続けています。
仕事内容
メディカル翻訳の場合、契約している翻訳会社から仕事があれば「こんな文書をこの納期までにできますか?」というメールが来るので、可能であれば受注します。Wordで作業することもありますが、会社指定の翻訳支援ツール(Computer Assisted Tool、略してCAT)を使うことの方が多いです。会社指定の手順で作業を進め、納品します。
出版翻訳の場合、出版社から仕事をいただくパターンと、自分から持ちこむパターンの2通りがあります。
出版社から仕事をいただくパターンの場合は、
編集者と作業スケジュール等合意
原書を読む
訳稿を進める(関連書籍を読む、辞書とにらめっこする、推敲する作業含む)
訳稿を提出する
編集者からゲラが送られるので推敲し、送り返すやり取りを複数回くり返す
自分から持ちこむパターンの場合は、自分で原書を読み、企画書を作って出版社に持ちこみます。もしOKが出たら上と同じパターンになりますが、成功率は低いです。厳しい世界です。。。