【読書】宇佐八幡宮が気になる~『遺跡発掘師は笑わない 災払鬼の爪』(桑原水菜)~
「遺跡発掘師は笑わない」シリーズの第17弾です。今回の舞台は、別府及びその周辺です。
↑kindle版
これを読んだだけで、別府に行きたくなりました。
ストーリー展開は、相変わらず水菜さんのクセで、今巻だけのゲストキャラがてんこ盛りに出てくる上、話自体もややこしいです。でも、「このキャラは、さすがにいらないのでは」と思っていた人が、実は重要人物であることが最後に分かり、唸りました。伏線も上手に張ってあり、「おお、そうつながるのか」と感心しました。
印象的だったところ。
まさか八幡神が「正体のよくわからない神様」だとは思いませんでした。気になるので、いずれ宇佐神宮に行かねば。
鋭い指摘です。もちろん権利をないがしろにして良いわけでも、平等を追求しないで良いわけでもありませんが。
なお上記の鬼は一般的な鬼ですが、この話には「暴力で人を屈服させる鬼ではなく、災いを払い人に福を呼ぶ鬼になれ」(p.312)と言われた人が登場します。
女禰宜のことも、薦枕のことも初耳でした。「生きる人間がご神体」という女禰宜は、卑弥呼に通じるものがある気がします。また天皇霊の引継ぎの儀式は、以前から気になっていることの1つです。やはり宇佐八幡宮、いずれは訪れてみなければ。
さて次巻では、無量はどこを発掘するのでしょうか。
見出し画像には「みんなのフォトギャラリー」から、無量の宿泊先があった別府の鉄輪温泉の画像を使わせていただきました。地獄蒸しなどを作って自炊して、少し長めに温泉に逗留するのも良いなぁと思いました。
↑文庫版
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