アマゾンのPrime Readingを利用して読んだ、5冊目にあたります。現在、ゆる~く断捨離に取り組んでいるので、どうしてもこういう題名の本がアンテナに引っかかります。
↑kindle版
著者の川野泰周さんは、精神科の医師にして禅僧という方なので、仏教の話をベースに、2分の1の心がけが語られます。
なぜ「2分の1」かというと、仏教でいう中道が良いからです。どちらにも偏ってはいけない。ため込むのはもちろん良くないけど、捨てることにこだわることもまた、良くないというわけです。そういう意味で、ミニマリスト的考えとは、一線を画しています。
以下、心に残ったことを備忘録代わりにまとめておきます。なおページ数は、kindle版のものです。
これにはドキッとしました。机の上がごちゃついているから、仕事に集中しきれず、いろいろあれをやったり、これをやったりしてしまうのか……。まずは机の上を、片づけるところからですね。
これ、分かる気がします。2年ほど前にも、断捨離の波が来たことがあったのですが、その時処分したCDの中に、「なぜ手放したんだろう」と思っているものがあります。かといって、もう一度買い戻すほどのものではないし、その分スペースは空いたのだから、良いといえば良いのですが、ちょっと手放すタイミングを間違えたのは事実です。
だからというと、川野さんの言葉を言い訳に使っているようになりますが、今回の片づけは少しずつ進めています。
なるほど。
これは私、やっています。ゴミの袋を集積場に出す時は必ず、「ありがとう。もっと良いものになって帰ってきてね」と語りかけています(心の中で)。
これ、苦笑しました。まさしく私、カバンが重いです。この本を読むよりも前に、年度替わりを機に仕事用のリュックから、「持ち歩いていたけど、結局使っていない」書類を出しました。そうしたら、決して大量に出したわけではないのに、リュックが軽くなったんですよね。多分まだ、必要のない書類が入っていると思うので、またチェックしなければ。
三十年。実は今、約三十年前の大学時代のノートやプリントの片づけに手を付けており、当時と変わってしまったこと、変わらねばならないのに変わらなかったことに思いをはせることが多いので、上記の一節が印象的でした。
本当に。なお「主人公」が禅語というのは、初めて知りました。
はい、ネット・サーフィンを心がけます。なお川野さんが引用している『スマホ脳』のレビュー記事は、以下の通りです。
これを心掛けたいと思います。でもつい、いろいろなことに意識が向いてしまい、すべてが中途半端になってしまうですよね……。
なるほど。ちょっと反省しました。コロナ禍の休校に伴い、職場がチームズ等を導入したことにブチ切れている場合ではなく、面白がる姿勢が必要だったのですね。
書かれていることすべてに納得できるわけではありませんが、いろいろなことの多さに疲れてしまっている人には、一読に値する本です。
見出し画像は、横浜の元町にある厳島神社で撮った花手水です。
↑文庫版