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公務員としてやり残したこと

令和2年度末に地方の市役所を退職します。

私は市役所の経済部の農業関係の課で働いています。

退職まで1ヶ月と少しとなった今、コレをやりたかったな〜という想いをお話しさせてください。

菜食主義者にも
優しいまちづくり

地方では、菜食主義という選択が、都会に比べて難しいと感じています。
スーパーで野菜などを購入して食べることは当然できますが、外食やお惣菜屋さんでヴィーガンやベジタリアンを売りにしているお店は本当に稀です。
まだ需要があまりないということもあると思いますが…。
有機野菜などを好きなだけ選択できるかというとそれもまた微妙なところです。

地方に菜食主義の需要が
少ないのは何故か?

地方の菜食主義の需要が少ない理由としては、やはり都会と比べ人口が少ないため、菜食主義を選択する人もおのずと少なくなるという点が挙げられます。

私の持論が多分に含まれますが、『菜食主義者が菜食主義を選択する理由』を知れば、生活に菜食主義を取り入れる人というのは格段に増えると思います。(私自身ソレを知った瞬間に「やれることからコツコツやりたい」と思った経験があるからです。)

菜食主義を選択する理由は以前の記事でもお話ししていますので是非ご覧ください。

『ベジタリアンとヴィーガンって何が違うの!?』

菜食主義を選択する理由はざっくりと、
・健康志向
・環境問題
・社会問題
・動物愛護
の4点が挙げられます。

私自身の経験から、理由を知ってもらう活動をしていけば地方でも需要を伸ばしていくことは可能であると確信しています。

日本の現状から考える

現在、新型コロナウイルスの影響により、転換期を迎えていることが多くあります。

これを地方の菜食主義者の増加と結びつけると、3つの点が肝になります。

【1つ目の点】
 牛肉が平年以下の価格であり
 畜産農家の経営状況がひっ迫している
 
【2つ目の点】
 菜食主義者は国内に少なからずいる
 また広報活動などにより必ず増える
 
【3つ目の点】
 在宅ワークが増え、地方に住みたい
 という人が増えている

点と表現しているのは、点在するこれらを、行政として結びつける線を描けば、一定の支持を得て、地方に菜食主義者が生活しやすい環境を増やせるのではないかと考えるからです。

【1つ目の点】に関しては、今でこそ都会では個室焼肉店の人気などで、肉の単価が上がっていますが、最初の緊急事態宣言の頃はかなり深刻な問題で、現在も完全に値段が戻ったという状況ではありません。
畜産農家の方がいらしたら申し訳ないのですが、地球温暖化の面から見ても畜産は衰退することが予測される為、農業(農作物)やその他の産業等への転換を支援をすることで、理解を得られる方を増やして対応するべきと考えます。

【2つ目の点】に関しては、まずは市役所として『菜食主義者にも優しいまち』などと宣言して、地元の方へ菜食主義という選択肢を提示して基盤を作っていきます。
のちに全国の菜食主義の方へ広まるように設計し、【3つ目の点】の在宅ワークが増えたことと絡みますが、「地方に行きたいけど菜食主義の生活をしづらい」という点を解消できるよう、菜食メニューを出す店舗のネットワーク構築や、支援金の交付を進めていくことで対応するべきと考えます。

まとめ

点在している事象を「点」として捉えるのではなく、うまく結びつけて「線」とする、よくある話ではありますが、一見結びつかないであろう、新型コロナウイルスの影響による牛肉の価格低下在宅ワークの増加による地方移住需要の増加が、菜食主義を通して結びつきます。
 
「菜食主義者にも優しいまちづくり」、やってみたかったですが、この点と点を結びつけるという思考をエッセンスとして持ちつつ、退職後の活動にいかすこととします。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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