フルリモートについて

本ページを御覧いただきありがとうございます。

今日は、人事マネージャーとしての
一意見を述べさせていただきます。

これはあくまで私見ですので、
反対意見もあるかと思います。

LINEヤフーの出社回帰

最近話題のLINEヤフーの出社回帰。
私自身は、子どもの体調不良や学級閉鎖、
終日Webセミナー受講などの時以外は現在は基本フル出社です。

人事の立場から言うと、会社員である以上、
フルリモートには全面的に賛成とはいい難いのが
正直な意見です。

やっぱり会社は
【人とのコミュニケーション】が
不可欠だと思うんです。

ただし、仕事や人、タイミング、
置かれた環境によって
働き方は変わるべきだとも思っています。

テレワーク自体を否定するつもりはありませんし、
私も月に数度は状況に応じてテレワークをしています。

若手女性社員の苦難

ここ数年、若手社員の面談をしていて感じるのは、
入社時からフルリモートの社員と、
出社ありきの社員の間には、
社会人としての振る舞いとか
コミュニケーションの取り方などに
大きな差があること。
(弊社の場合、案件の内容によって出社/在宅にわかれる)

確かに、
通勤時間がなくて
朝ゆっくりギリギリまで眠れるという
メリットは大きいと思いますが、
それ以外の納得できるメリットって聞けないんですよね。
（若手からは、です。）

通勤時間の分を
他の有意義な事に使えるとも言いますが、
内容を聞くと
「本当に出社だとできないのかな？」と
感じたりすることばかりです。
（若手の場合、です。）

先日、若手女性社員と面談した時のこと。
今年の5月頃はメンタルが弱っていたと、
涙ながらに打ち明けてくれました。

彼女はフルリモートで働いていて、
わからないことがあっても
チャットやWeb会議で先輩に質問するも、
なかなか欲しいタイミングで
的確な回答が得られず、
業務が進められない日々が続いていたそう。

特に進捗が遅いと、
先輩から
「なんでそんなこともわからないの？」
「どうしてできないの？」
と言われてしまい、
それ以降質問することが怖くなってしまい、
毎日パソコンの前で泣いていたといいます。

このケースの場合、
所属グループのマネジメントに問題があったと痛感しました。
コロナ前は若手のOJTを対面で行っていたものが、
コロナを機にフルリモートになったことで、
それに合わせた新しいやり方に変える必要があったはず。

しかし、そのままのやり方を続けていたため、
経験豊富な中堅社員は問題なく業務を進められた一方で、
まだ一人では業務が難しい若手社員は、
どんどん自信を失っていったのです。
そして、そのことに気づいてもらえない。


今、彼女は
上司に勇気を出して相談して、
別のプロジェクトに異動になり、
フル出社をしています。
「通勤は大変だけど、今は気持ち的に安定している」と
彼女は言っていました。

その人その時に適した働き方

フルリモート、フル出社、
どちらが良い悪いではなく、
状況や個人に合わせて柔軟に対応することが大切です。

特に若手社員に対しては、
一人ひとりの成長段階を考慮した
丁寧なサポートが不可欠だと改めて感じています。

人事としても、
今回の件は経営陣にもエスカレーションした上で
彼女自身への定期的なフォロー面談実施、
マネージャー層に対して
フルリモートでの若手社員の育成方法の見直しを依頼します。

↑↑
実は、同様のことが去年も別の社員であり、
経営陣にはエスカレーションしていました。

そのため、今年の新入社員からは
どんな案件であったとしても、
1年間は対面での育成を基本としてあたるように
変更されていたのですが、
2年目以降の社員の対応は現場に任せていたところ、
このような事態となりました。
※彼女は3年目社員です

ただし・・・

LINEヤフーの場合、
雇用の際にフルリモートを謳って、
それを魅力に感じて雇用された方が、
会社の方針変更で
ライフプラン自体の変更を
余儀なくされたことへのとまどいはあったのかな、と
思っております

また、就学前の子供を育児されている方や
ご家族の介護をされている方の場合、
テレワークが非常に有益である事は
私自身の経験上理解しています。

あくまで、
状況や個人に合わせて柔軟に対応すること・
対応できるような仕組みや体制を作っておくことが
重要なんだと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます。
今後もよろしくお願いします。

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