りせち

拗らせちゃった恋愛(?)の話が大好きです。 個人的にぶっささったお話にフィクションを混ぜて書いていきます。 誰かにぶっささるといいなあ。

りせち

拗らせちゃった恋愛(?)の話が大好きです。 個人的にぶっささったお話にフィクションを混ぜて書いていきます。 誰かにぶっささるといいなあ。

最近の記事

私にきれいな恋愛をさせてくれてありがとう。

高校3年生の10月、私はクラスメイトと付き合い始めた。 彼とは3年間同じクラスだったが、よく話すようになったのは3年生の夏ごろだった。 いつも明るくてクラスのムードメーカー的存在だった彼と、まじめぶって机に向かう私とでは、住む世界があまりに違っていた。 彼と仲良くなったきっかけは、文化祭だった。 準備を進めていく中で会話が増え、仲良くなるという高校生にありがちなやつだ。 彼と過ごした日々は、楽しかった。 毎日どきどきしていた。 おそろいのキーホルダーを通学リュックに付け

    • たくさんの綺麗な思い出と、たくさんの傷跡

      私は先月、彼氏と別れた。 今思えば、自分勝手な人だった。でも、どうしようもなく好きだった。 会うといつも「かわいい」だとか「大好き」と言ってくれた。 スマホのロック画面はいつも私との2ショットだった。 パスワードも二人の記念日だった。 私のバイト終わりが夜遅い日は、帰り道、必ず電話してくれた。 お風呂から上がると髪を乾かしてくれた。 ふたりでいろんな場所に出かけた。 おそろいのものもたくさん買った。 綺麗な思い出がどうしようもないくらいたくさんある。 そこらじゅうに彼との

      • 私たち、ただのセフレでいるには少しお互いを知りすぎたね。

        私にはセフレがいる。 気まぐれで始めたマッチングアプリでたまたま出会った、音楽の趣味が似ている3つ年上の男の人だ。 ただの暇つぶしのつもりで、1,2回会って終わる関係のはずだった。 それなのにどういうわけか1年たった今でも頻繁に会って体を重ねている。 私たちは会うたびにいろいろな話をした。 好きな音楽の話、好きな食べ物の話など、当り障りのない話ばかりしていた。 彼は自分のことをあまり多く語ろうとしなかったため、私もあえて深く追求しようとはしなかった。 でもある時、彼が「聞い

        • あんたがやりもくじゃないことくらい、私はちゃんと分かってたよ。

          私と彼が出会ったのは、学科内での飲み会だった。 大学1年の春、仲良くなった女の子に誘われ、同じ学科の1年生が集まるという集まりに参加することになった。 彼と私は特別仲がいいわけではなかったが、飲み会で顔を何度か合わせていくうちに服や音楽の趣味が似ていることがわかり、次第に2人で話し込むことも増えていった。 ある時、いつものように複数人で飲みに行った後、半分くらいの人数で私の家に行き二次会を開いた。その中には彼の姿もあった。 彼は一見、寡黙でおとなしそうに見えるが、ノリがよ

          あなたにとってはただの幼なじみでも、私にとっては忘れられない元彼でした。

          「ひさしぶり。」 彼に会うのは半年ぶりだ。 大学生になって初めての夏休み、二人で飲みにでも行こうという話になり、私たちは再会した。 彼と出会ったのは小学生の時。 家が近かったこともあり、ほかの友達も含めて放課後はよく一緒に遊んでいた。 付き合っていた時期もある。 でもそれは小学生や中学生のかわいい恋愛で、曖昧なまま別れた。 高校も同じだということもあり、SNSで時々やり取りをする程度の関係は続いていた。 服装や髪色が変わり大人びた印象になってはいるものの、ぶっきらぼうでい

          あなたにとってはただの幼なじみでも、私にとっては忘れられない元彼でした。