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『“幸せ”を、待ちわびて。』

こんにちは☆彡真美ですヾ(*´∀`*)ノ

本日は、「カフーを待ちわびて」という小説を紹介します🎵

卒業旅行に沖縄に行き、社会人になって、その景色がまた見たいなと思ったときに、読んだ小説です。原田マハさんのデビュー作です。

映画にもなっていて、玉山鉄二がめちゃくちゃいい味を出しております💛

◆「カフー」とは、沖縄の言葉で「幸せ」、「良い知らせ」という意味

沖縄、与那喜島。ある夜、主人公の明青(あきお)は、おばあからよい知らせが入ると予言される。その後、明青宛に一通の手紙が届く。幸(さち)という女性が、神社で明青の絵馬を見てぜひ嫁入りしたいと申し出たのだ。その経緯として、明青は以前縁結びで有名な神社を参拝し、友人から絵馬を書くようせがまれる。その絵馬には、「嫁に来ないか。幸せにします」という文言を記した。

全てはここから、始まっている物語な訳ですが、何とも運命的な話と思いつつ読んでました。ただ、沖縄のあの神秘的な雰囲気からすると、こういうことも起こりそうですよね。実際、私もどこか遠くへ行きたいなと思ったときに思い出す場所だったりします。

(沖縄の人は、あの雰囲気が当たり前みたいですが)

カフーとは、沖縄の言葉で「幸せ」という意味で、明青は愛犬の名前にしていました。幸が来てからは、おばあと3人での共同生活が始まります。

与那喜島は少子化と過疎化が進み、再開発を提案するアイリゾート社が島民の説得に当たっていた。俊一は同社の社員で、反対する明青に「お前だけ何も変わっていない」とつらく当たる。

再開発について、反対し続ける明青ですが、それには深い理由があります。幼い頃、島を離れた母をずっと待っているのです。

明青にとっての「カフー」は、恐らく幼い頃に別れた母なのでしょう。大人になってからも、囚われたままになっていたところに現れたのが「幸」という存在。

幸が現れてから、もたらされたもの。変化したこと。

不思議なのですが、文章からそういうのが伝わってくるんです。私が感じたのは、それこそが「カフー」だったのではということです(^v^)

幸の正体は最後に明かされるわけですが、それは是非、小説を読んでもらいたいです☆彡

なんだか、自分がずっと不幸だなって思っていたの。一生懸命生きてるつもりで、一生懸命誰かを好きになって、がんばってるつもりなのに、なんでかなあ、って。なんで幸せはやって来てくれないのかな、って。入院中のおばあに全部打ち明けました。絶対にあなたには言わないで、と約束して。すごく怒られました。「うぬ、大馬鹿もんが」って。
幸せは、いくら待ってても、やって来ない。自分から出かけて行かなくちゃ、みつけられないんだ、って。だから何もかもあなたに打ち明けて、幸せになれ。それが遺言だ。そう言われたの。涙が、止まらなかった。

◆幸せになるのにも覚悟が必要

幸せになる権利は誰にでもあると思います。ですが、おばあがいっていたように「自分から出かけて行かなくちゃ」見つけられないのです。

物語の中で、幸は自分から行動を起こしました。どんな形になるとしても、まずは明青に会いに行くことを決めたことがきっかけになっています。

人によって幸せの形は違いますが、努力はいるのです。それを感じさせてくれる話だと思います。

読み終わった後は、なんとなくほっこりします🌟

幸が願っていた幸せを掴める自分自身になれるように今日も頑張ります(*^▽^*)

カフー、アラシミソーリ(幸せで ありますように)

本日はここまでで🍀

(主題歌のmoumoonのEVERGREENって曲が凄い素敵な曲です🎵小説を読む際のバックミュージックに是非°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°)

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