棚貸し本屋の店番日記#3 ジャンルのこと
ビールが呑める大人の図書館。
夢オチの可能性も残しつつ、数年後の実現を目標に、まずはシェア型書店の棚主になりました。
棚主にしても私設図書館にしても、本が無ければ始まりません。
今回は、取り扱う本のジャンルついて書いてみます。
「酒と料理のよみもの 各種取り揃え」
なんて銘打っているからには本の種類は主に「食べもの関連」となります。これは音楽で言う「ロック」みたいなもんと捉えてくださいませ。
ロックもパンクロックやオルタナティヴロック、ハードロックなど種類がある様に、食べもの関連でもエッセイや小説、レシピなど多岐に渡ります。
音楽と一緒で細かく分けるときりがないですし、ジャンルをまたがる内容もあることから、自分の中で12分類しました。あくまでオリジナルなので一般的な図書分類法とは異なります。
【ジャンル一覧】
1.エッセイ
2.小説
3.ノンフィクション
4.食文化
5.ビジネス/経済
6.食品/食材/生産者
7.暮らし/健康
8.器/道具/台所
9.レシピ/写真集
10.コミック
11.児童書/絵本
12.note
お借りしている棚はひとつなのため混ぜこぜですが、私設図書館が叶えば上記の分類で並べたいと思います。もう、想像しただけでビールが呑みたくなりますね。
まず、エッセイの棚には川本三郎の『君のいない食卓』、小説には鴨志田穣の『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』を並べます。ノンフィクションには一志治夫の『庄内パラディーゾ』、食文化には岩村暢子の『変わる家族変わる食卓』、コミックは高井研一郎の『横浜百年食堂』なんてラインナップ、いかがでしょうか。
ポイントとしてはここに「note」というスパイスを加えること。
食べもの関連の書籍をメインにしながら、noteのクリエイターさんが作った出版物も含めて取り扱うことで、広がりというか、遊びの余地が生まれると思うんです。
文学フリマやネットショップだけでなく、noter さんの作品が常設で、手に取って買える場所があるって楽しげです。
そんな感じでジャンルは決まりましたが、31cm✕31cmの貸し棚には、思いのほか本が収まります。前後の二段構えにすれば、単行本なら多くて40冊ほどいけるでしょうか。図書館を開くとなれば、せめて200〜300冊ぐらいのまとまった数が欲しいところ。
おかげで本屋やネット書店を覗いては、気になる本を入手する日々です。
読むスピードと購入頻度が一致せず、雪だるま式に積読が増えるばかり。まあ、持っている株が右肩下がり、含み損が目も当てられない状況なので、バランスが取れていいのでしょうか。
購入時より60%も値下がりしながら損切りできないあたり、私という人間の優柔不断さをよく表していると思います。これはある意味、忍耐強いと言えるかもしれません。
ビールが呑める大人の図書館。
実現できるよう、堅忍不抜*の精神で歩んでいきます。
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次回は1月29日(日)12:00〜16:00で店番に入ります。
もしもお江戸の東、城東地区にいらっしゃる用事がありましたら、ぜひ足をお運び頂ければと思います。