相撲ライター西尾克洋の投げやりキッチン 第三回:こんにゃくの甘辛煮
子供の頃、母がよく煮物を作っていました。
まぁ父が酒飲みなので、酒のアテと言えば煮物くらいが丁度良かったのでしょう。そうやって煮物を母が作るというのは割と当然のことだと思っていました。
さほど好きでもなかったのですが、でも品数としてはこれがあるとグッとバリエーションが増える。私もそのことを妻と暮らすようになってから実感しました。
コロナ前は毎日出社していましたが、基本的には弁当を持参しており、品数を増やすというのは至上命題でもあったのです。
メインのおかずと、ちょっとした野菜と、煮物。
面倒になると野菜のところが冷凍食品になるのですが、作ってみて気づいたことがあるんですよね。
煮物って、時間かかるよなぁ
品数は欲しい。
メインじゃないところで箸休めが出来るくらいのものがいい。
で、飽きない程度のものがいい。
そしたらあんまり好きじゃないけど、煮物が適任なんですよ。
さぁどうしよう。
そんな風に考えていた時にふと投げやり魂に火が付きました。
今日は私がよく作る、こんにゃくの甘辛煮を紹介します。
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・材料:
こんにゃく 1個(1.5倍くらいのお徳用だとGood)
醤油:レシピサイト参照
みりん:レシピサイト参照
酒:レシピサイト参照
砂糖:レシピサイト参照(好みに応じて甘めにしても良い)
・作り方
①こんにゃくを一口大に切り、中に切り込みを入れてねじる
②フライパンにこんにゃくと調味料を入れる
③火力MAXで炊きまくる
ここがポイントです。
煮物のイメージではおばあちゃんがほっかむりを付けて、割烹着なんか着て「ほっほっほ」とか言いながら手を後ろに回してコトコト長時間やっているイメージだったので、何となく弱火か中火くらいでやっていたんです。
でもね。
思ったんですよ。
これ、強火でやったらどうなるの?
そして、どうせだったら小さい鍋でやるよりは、幅の広いフライパンでやった方が蒸発しやすいし、短時間で味が付けられるんじゃないの?
そんな風に考えて、投げやりに作り始めました。
④5分くらい煮まくって、水分を完全に飛ばしたら完成!
気になるのは味ですが…
結論:
コトコト長時間煮込むのと全然変わりませんでした!
ひょっとしたら海原雄山に食わしたら「これを作ったのは誰だぁ!」ってドスドス言わせて来るかもしれませんが、多分奴もアイマスク付けて食ったら気づかない筈です。
うん。
Gacktだったら気づくかもしれないけど。
ただ、これをドヤって書いていますけど、気になるのは世の中でこんにゃくを強火で煮込む奴が既に2000万人くらい存在しているのではないか?ってことです。
これ、結局どうなんだろう。
私の頭の中のおばあちゃんが勝手に煮物作るイメージが邪魔していただけで、王道が強火なのかもしれない。
まぁレシピサイト見ればそんなの分かっちゃうんですけど、でもそんなことやると面白くないので、勝手に世の中の王道たる調理法を自分の中で考えて、そこに異を唱えて、時短料理を投げやりに考えた男の話ということで今日はお開きにしたいと思います。
次回:
残りがちなこのこんにゃくが全て食べ尽くされたら
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