わけるとつなぐ 〜これ以上シンプルにできない「論理思考」〜
こんにちは、普段は教育系の仕事、絶賛カウンセラーになるための勉強中 ”マコトマ” といいます!今回は、「超良書」に出会う事ができたので、その感動を伝えるためにnoteに読書感想文を書いていきます!
▼タイトル/作者
『わけるとつなぐ -これ以上シンプルにできない「論理思考」の講義-』/ 深沢 真太郎 さん
▼マコトマの所感
まず、「ややこしくなりがちな話」を物語調で進めてくれるので読みやすい。高校生でも読める分かりやすさです!
加えて「“ちゃんと考える”ってこういうことだったんだ!」ということを言語化されていることに感動しました。「数学の証明問題」が実は「問いから答えまで」を導く「論理的思考の訓練」をしていたことを実感できて感動でした。理系出身ということもあり、「今までやってきたことは無駄じゃなかったんだぁ」となりました。
とにかく読んで欲しい1冊です。以下でマコトマが重要だと感じた内容について深掘りしていきます!
▼この記事を書く目的って?(理念)
・マコトマ自身の学びをアウトプットして、知識を知恵に変えるため
・論理思考をしたい人におすすめの本を紹介するため
▼誰のために書いてるの?(伝えたい人)
・”論理的に考える”ことが苦手で悩んでいる人
・ロジカルシンキングに関するフレームワークの名前は知っているけど、実際に使いこなせていない人
▼この記事を読むと何がわかるの?(伝えたい結論)
・自分で考えることができない人が「どうしたら考えることができるようになるのか」の答えがこの1冊でわかる。
・”ちゃんと考える” =「わける」+ 「つなぐ」 である。
・「わける」とポイントが見える。・「つなぐ」と答えが出せる。
・「わける」には ”要素の分ける” と ”比較の分ける” の2種類がある。
・フレームワークという「ツール」よりも、どんな場面でも通用する「行為」とはなにかが重要。
☆ ★ ☆☆ 以下本題です ☆☆ ★ ☆
▽”「ちゃんと考える」 =「わける」+ 「つなぐ」” である。
これがこの本で最も伝えたい部分だとマコトマは感じました。
というのも、
・そもそも本のタイトルである点。
・物語中で主人公が何回も思考をします。ただ、その際にやっているのはこの2つの行為「わける」か「つなぐ」のみという点。
これらの理由から、”「考える」ってのは「わける」と「つなぐ」の2つの行為の繰り返しなんだよ。”ってことを一番に伝えたいんだろうと考えました。
「じゃあ「わける」とか「つなぐ」とかってどうしたらいいの?」という具体的な話を以下でしていきます。
▽「わける」とポイントが見える。
突然ですが、あなたは学生時代に勉強するのが嫌で嫌で仕方なかった科目はありましたか?
この本では、主人公の女子高生アヤが、「なぜ数学が苦手になったのか?」を考える場面があります。考えても頭の中がごちゃごちゃしていて「苦手なものは苦手なんだ。なぜと言われても...」と戸惑っていたアヤ。そんなアヤに、指導者であるサンドロが新たな問いを投げかけます。
「なるほど。では、質問を変えます。数学を勉強するという行為は何でできていますか?」
「勉強すると言う行為は何でできているか?」
この質問が行為を「わける」ことになることは一目瞭然です。つまり、「数学を勉強する」という行為を「わける」ことが「なぜ数学が苦手になったのか?」という問いへの回答の最初のステップということです。
この調子で考えを深めていくと、「数学の勉強」には「教科書」と「先生」という2つの要素があることを知ります。またアヤは、中学2年生の時の数学の先生が嫌いでそこから「数学も嫌い・苦手になった」ということが分かります。(←問いへの答えが見えましたねっ!)
アヤが「わけた」事により何を考えるべきなのかと言うポイントが見えました。そしてこれが実は、「ちゃんと考える」のもう1つの行為である「つなぐ」にも繋がっています。
▽「つなぐ」と答えが出せる。
先ほどの話を順に辿ると以下のように矢印↓で表せることがわかります。
【なぜ数学が苦手になったのか?】
「数学の勉強」を構成する要素は2つある(教科書と先生)
↓
教科書は同じでも、人によって苦手意識が生まれる
↓
おそらく、それは教えてもらった先生の違い
↓
つまり、中2のときの先生が原因
上記のように、「中2のときの先生が原因」と言う結論までを導く、矢印↓が「つなぐ」と言うことです。「つなぐ」ことで答えが見えます。
「わけて」「つなぐ」。小学生でもわかるこのシンプルな2つの行為の繰り返しで、「問い→結論にたどり着ける」と言うことが私の感動ポイントでした。
▽「わける」には ”要素の分ける” と ”比較の分ける” の2種類がある。
「わける」を「わける」とそこには”要素の分ける” と ”比較の分ける” の2種類があることがわかります。(逆に言うと2つしかないです)
この際にどちらの「わける」をすべきかをハッキリさせるために自らに問いかけるべき問いは
「今したいことは、"あるものが何でできているのかを明らかにしたい" のか、 "異なるものを比較したい" のか」です。
これがハッキリと自分の中で分かっていれば、適切なタイミングで適切な「わける」ができます。
また、参考として、以下に具体例を載せておきます。
◎要素のわける(あるものを因数分解をする)
※「それは何でできているか?」
・サッカー部が弱い理由 = X + Y + Z (気持ち + 技術 + システム)
・サポーターの人数 = X × Y (声かけ人数 × 参加率)
◎比較のわける(異なるものを比較する)
※「どんな比較ができるか?」
・自分たちでできる練習 vs 専門家の指導が必要な練習
・ボールに触れる練習 vs ボールに触れない練習
・ドリブルを多用するチーム vs パスを多用するチーム
・彼氏がくる vs 彼氏がこない
・勝ったとき vs 負けたとき
(お気づきかと思いますが、この本では弱小女子サッカー部の子たちが、「ちゃんと考えて」チームの勝利のために奮闘します。そこもまたいい!)
▽フレームワークという「ツール」よりも、どんな場面でも通用する「行為」とはなにかが重要。
これは個人的に超重要と感じたところです。
この本のラストではよくある8つのフレームワーク(SWOT分析やディシジョンツリーなど)が実は全て「わける」と「つなぐ」、この2つの行為の組み合わせだと言うことをわかりやすく説明してくれてます。
私は、今までロジカルシンキングのフレームワークを日常の仕事で落とし込むことがなかなかできないままなんとなく過ごしていたので、この説明には驚きと感動でした。
フレームワークというツールの名前や用途をいくら覚えたところで、直接的には成果には繋がりません。成果が出るのは、そのツールを適切に使うこと。つまり「行動」することです。
その際にとるべき行動が「わける」と「つなぐ」この2つの行為に集約されていたんです。
やはり、シンプルって美しい!
☆ ★ ☆☆ ★ ☆☆ ★ ☆☆ ★ ☆
▼お読みくださりありがとうございました!(感謝!)
「もっと”論理的に考えたい”と思い、フレームワークを覚えたり、本を読んだりした。だけど、思うように実践できずに悩んでいた」
そんな誰かの(もしかしたらあなたの)何かの参考になる本だと思います!
そして、その本の紹介をすることでお役立てていれば私はとても嬉しいです。
ここまで読んでくださりありがとうございました!!!
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