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描写力を上げたい!日常トレーニング。セブンのコーヒーを細かく観察してみた結果

noteで文章を書くのは慣れてきた。でも、どうも描写が上手くいかない。

自分の中ではなんとなく「こういう感じに書きたい」というイメージはあるのに、
いざ文章にしようとすると、単調だったり、平凡だったり、物足りなかったりする。

特に、「五感を使った表現」
つまり、見た目、香り、味、温度、飲んだあとの余韻みたいなものを
ちゃんと伝えられるようになりたい。

じゃあ、実際にコーヒーを飲みながら、
「どう感じたか」を細かく言葉にしていく練習をしてみようと思う。

コーヒーを手に取ったときの感覚


今、セブンイレブンでコーヒーを買った。
手に持ったカップの温度は、思ったより熱すぎず、ちょうどいい。
指先にじんわりとした温かさが伝わる。
冷えた外気との対比で、その温もりがよりはっきりと感じられる。

蓋の穴から、ほのかに香りが漂ってくる。
でも、まだ強くは感じない。
カップの中を覗くと、コーヒーの表面には微かに泡が立っている。
完全な黒ではなく、ほんの少し透けたようなこげ茶色。
光にかざすと、液面がわずかにきらめく。


と、ここまで書いてみて

「見た目」や「温度」について、もう少し細かく描写できる気がする。
たとえば、カップを握ったときの感触は?
「じんわり温かい」だけじゃなく、もっと具体的に伝えられないか?

香りを意識する


カップを少し傾けて、鼻を近づけてみる。

香ばしい。焙煎した豆の香りが、じわっと広がる。
でも、それだけじゃない。
ほのかに甘い、キャラメルのようなニュアンスもある。
さらに奥のほうに、かすかに酸味を感じさせる香りが混ざっている。

ここで気づく。

うーん、まだ足りない?

「香ばしい」「甘い」「酸味」みたいな言葉だけじゃ、まだ漠然としてる。
もっと具体的に、リアルに伝えるにはどうしたらいいか?

「トーストの耳を焦がしたような香ばしさ」 ちょっと違う

「砂糖を火にかけて少し焦がしたような甘さ」

「レモンの皮を軽く擦ったときにふわっと立ち上るような酸味」 極端かな?

でもこんな感じに例えると、もう少し立体感が出るかもしれない。

口に含んだ瞬間の印象


一口、ゆっくりと飲んでみる。

あ、熱い。

でも、その熱さの奥に、じんわりと広がる苦味がある。
最初に舌の上で感じるのは「ギュッ」と締まるような苦味。
それが一瞬遅れて、じわっと広がる。
喉を通る瞬間、ほのかな甘みが残る。

かっこよく言ってみれば、飲み込んだあと、口の中に微かに残るのは、ナッツを噛んだ後みたいな、香ばしさと渋み。

この「飲み込んだ後の感覚」を、
もうちょっと細かく書けるようになりたい。
たとえば、苦味の広がり方をもう少し具体的に表現できないか?

「じわっと広がる」というより、
「じんわりと、舌の奥から喉に向かって、ゆっくりと滲んでいく」
みたいな書き方のほうが、より伝わるかもしれない。

また、「飲み込んだ後の香り」は?
「鼻の奥に、ほのかに残るスモーキーな余韻」
みたいに書けば、もう少しリアルになる気がする。

コーヒーを飲んだ後の景色の変化


カップを置いて、ふっと息をつく。
さっきまで何気なく見ていた景色が、
コーヒーを飲む前と後で、微妙に違って見える。

うん。空がさっきよりも少し鮮やかに感じる。

風の冷たさが、さっきよりも心地よくなった。
ほんの少しだけ、体が温まった気がする。

こういう「世界の変化」を表現するのは、まだまだ難しい。
でも、こうやって観察しながら書くと、
少しずつ、自分の中で「どう書けばいいか」の感覚が掴めてくる。

描写力を上げるためには?


今回、実際にコーヒーを飲みながら細かく観察し、
言葉に落とし込む作業をしてみた。

書いてみて思ったのは、
「ただ感じたまま書く」のではなく、
「それをどう言葉で伝えるか」を意識することが大事だということ。

たとえば、
「苦い」→「舌の上でギュッと引き締まる苦味」
「香ばしい」→「トーストの耳を焦がしたような香ばしさ」
「甘い香り」→「砂糖を焦がしかけたときの、ほのかな甘さ」
みたいに、具体的なイメージに変換するだけで、
文章がぐっとリアルになる。

五感を使った描写を鍛えるには、まずは「観察」すること。
そして、その感覚を言葉にする訓練をすること。

普段、何気なく飲んでいるコーヒーでも、
意識して書こうとすると、
こんなにたくさんのことを感じ取れるんだな、と改めて思った。

これからも、こういう練習を続けて、
もっと「伝わる描写」ができるようになりたい。

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長谷部悠斗//お話を聴くひと😽
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