「自分には関係ない」と思うことは最大の社会貢献
こんにちは。
牧 菜々子です。
つい、他人のことが気になってしまう。
求められていないのに、アドバイスしてしまう。
子どもにも、先回りして注意してしまう。
これらはすべて、自分と相手との境界線をはっきりと引けていないことが原因です。
自分と相手との境界線をはっきりと引いて、「自分には関係ない」と涼しく言えるかどうか。
良好な人間関係を築くには、「自分には関係ない」と思える力が必要なのです。
一見、「自分には関係ない」なんて、冷たいんじゃないかと思われるかもしれません。
たしかに、ちょっと気が引ける。
とはいえ、人間関係の悩みの多くは、正義感とか、「良かれと思って」とか、「自分がどうにかしなきゃ」という気持ちから生じているのも事実なのです。
それが進むと、「私はこんなにやってあげているのに」、「あなたのためを思って言っているのに」と、不満を募らせてしまう。
そうなると、自分も苦しいし、そのせいで周りの人を不快にさせてしまうのです。
もちろん、困っている人を見ると黙っていられない気持ちもわかります。
自分が助けてあげたい、一言アドバイスをせずにはいられない、そんな気持ちも痛いほどわかります。
でも、今は時代の変動期です。
価値観が変わっている最中です。
相手が求めているものが変わっているのに、こちらが今までどおりの正解を押し付けていては、やがて人間関係がこじれるのは時間の問題です。
もう十分、人に優しく、親切に、人のためを思って生きて来たのではないでしょうか?
もう十分、時に自分のことを後回しにして、相手が困ることがないように、やってあげてきたのではないでしょうか?
これからは、「自分には関係ない」と思える力を、少しずつ身に付けていっても良いのではないでしょうか。
そうすれば、きっと、この先起こったかもしれないトラブルを防ぐことができます。
自分自身も、心穏やかに、他人と比較せずに過ごしていくことができます。
心身の健やかさが保たれ、健康寿命も延びていく。
それが、最大の社会貢献にもなります。
1人ひとりが、今までよりも少しだけ、「自分には関係ない」と思える力をつけること。
それが、これからの時代に、身近な社会を平和にする1つの方法なのです。