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「囲い込み」をしている場合じゃない
こんにちは。
牧 菜々子です。
大きなお店でも、小さなお店や個人でも。
「自分のところ『だけ』で、買ってもらいたい。」
そう思うものですよね。
ところが、世の中はそうじゃなくなってきていることに、あなたもお気づきではないでしょうか。
今はもう、「囲い込み」をしている場合じゃないのです。
他でも買ってもらうし自分のところでも買ってもらう
今、ファッション業界では、ブランドシフトが起こりやすくなっています。
1つのブランドにこだわる人が、減っているのです。
自ずと、お店のほうは、囲い込みに苦心することになります。
そこで、「自分のところ『だけ』で買ってもらおう」とすればするほど、目先のことだけなら良いですが、売り上げを上げ続けるのが難しくなる。
ポイントカードだって、「うちだけで買ってもらおう」という目的で発行している限り、お客さんに受け取ってすらもらえないのです。
「他で買わないほうがいいですよ」というメッセージは、お店に好意的な人にほど、大きな違和感を与えます。
どうしてかというと、お客さんは現に他で買っているし、そうやって生活しているからです。
発想を転換し、「他のところでも買ってもらうし、自分のところでも買ってもらう」という方針を採れるかどうかがカギなのです。
囲い込まれるなんてありえない
逆の立場になれば、わかります。
囲い込まれるなんて、ありえないのです。
囲い込まれるわけがない。
お客の立場なら、そうに決まっているとわかります。
いらないものは絶対いらないし、欲しいものは別のお店のものだって欲しいです。
これが、売る側になった途端、自分で一人勝ちすることしか考えられなくなる。
今は、そうじゃないのです。
みんなで大きくなる
自分のところに、囲い込もうとする。
そういうのは、伝わってしまいます。
逆に、「みんなで大きくなる」という前提があるところは、それも何となく伝わります。
今は、「囲い込みをしている場合じゃない」のです。