「素直さ」を考える―それからの僕にはマラソンがあった
今朝ご紹介する本は、松浦弥太郎さん『それからの僕にはマラソンがあった』📖
松浦さんが『暮らしの手帖』編集長になられて、ストレスに押しつぶされそうになった時、走ることを始められたのだそうです。
走ることで見つけた、仕事や生き方へのヒントが紹介された一冊です。
「素直さ」と「手放す勇気」
本書で特に印象に残ったのは、こちらの言葉です。
走ることを始めた時、松浦さんは「素直さ」について考えられたそうです。
走り始めの頃は、足が痛くなったり、怪我をしたり…等、上手くいかないことが出てきます。
だから、「人のアドバイスを受け入れることができる素直な人」が大切なのだと。
「自分ひとりの力や経験は限られたもの」限界がある
素直な気持ちで反省し、それまで自分が培ってきたものを手放せること。
そして、やり直せる勇気がある人は、何歳になっても伸びていくことができるのですね。
走れる自分が”お守り”に
また、印象的だったのは「東日本大震災」の時のエピソードです。
関東では交通機関がストップし、歩いて帰宅された方も多かったのではないでしょうか?
松浦さんもそのお一人だったそうです。
そして、「10km走れる自分が安心につながる」と感じられたのだそう。
震災に限らず、急にしんどいシーンが日常で訪れる時ってありますよね。
「仕事をしながらでも、今日の自分が許せない時がある」と、松浦さん。
でも、「そんな1日でも、走れば自分を許せる。走るってことが、どれだけ自分を支えるか」とも、おっしゃっています。
自分という人間の器を大きくするために
私自身、朝日を見ながら走る時間が大好きです。
本書を読んで、自分の思っていた以上に”走る自分”に支えてもらっていたのだと気付かされました。
そして、「自分が培ってきたものを手放して、やり直せる勇気」を気軽に実験できる時間でもあったのだと。
「物ごとすべてに学びはある」と、松浦さん。
それに気付けるか気付けないかということが、素直かどうかということなのかもしれませんね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました🍀
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