見出し画像

音楽と生命

今朝ご紹介する本は、坂本龍一さん・福岡伸一さんの『音楽と生命』です📖

実は、長年親交のある音楽家・坂本さんと生物学者・作家の福岡さん。

そんなお二人が、「音楽と生命」について語り合った1冊です。

間違いを繰り返して、進む

特に印象に残ったのが、お二人のこのやり取り💡

坂本さん AIは正解は一つしかないと判断しますが、一つの正解だけあってあとは間違いというのは、音楽にもアートにもそれから生命にもありません。常に間違いを繰り返しつつ、進んでいるのが、生命ですよね。
福岡さん そう、壊しながら進んでいるのが生命です。
・・・・
進化はエラーの繰り返しですし、別に優れたもの、強いものが生き残ったわけではなくて、たまたま変わったものが生き残ったにすぎないわけです。

音楽と生命

社会に出てから、常に「正解」を探している自分がいます。

間違えないように、間違えないように、一生懸命「正解」を探している感じで。

だけど、誰かの決めた「正解」が本当に正しいのか?改めて考えさせられました。

音楽も生命も、間違って、壊していくから、前に進んでいる。

「誰か」ではなく、「自分が」正解だと思うほうを選択できる人でありたいです。

今あるものを壊して、進む

福岡さん 音楽でも科学でも、それを言葉にする、あるいは作品や結果が生まれた時点で複製され再現されるものになるという矛盾を抱えながらも、今あるものを壊しながら進んで行かなければいけないというところがあると思います。

音楽と生命

「今あるものを壊しながら進んで行かなければいけない」という言葉は、今の自分にとても響きました。

『自分の中に毒を持て』の冒頭にある、岡本太郎さんの「人生は積み減らすべきだ」という言葉ともリンクして。

日々増えていく知識や経験に囚われず、どんどん壊していくこと。

前に進んでいくためには、手に入れたものを手放していく勇気が必要なのかもしれないですね。

「音楽と生命」から、生き方を改めて考えるきっかけをもらったような気がしました。

最後までお読みいただき、ありがとうございます🍀

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?