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【6月の本棚】現実逃避と前を向くきっかけ
おはようございます🌞
6月最終日。2023年も、いよいよ折り返し!
今朝は、6月に読んだ本とともに、1か月を振り返ります📖
【6月】わたしの本棚
6月に読んだ本棚はコチラです!
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現実逃避するために、よく小説の世界に逃げ込んでいた6月。
最初は現実逃避のために手に取る物語たちだけど、いつも目の前の現実を見るために、現実に引き戻してくれました。
今月も出会ってくれた本たち、みんなありがとう!
①視点という教養
まずは、大好きな深井龍之介さんが共著として参加している『視点という教養(リベラルアーツ)世界の見方が変わる7つの対話』📖
「僕たちは人間としては一緒だけど、でも、違う」
頭ではわかっているんだけど、相手に「理解」を求めてしまう。
そして、「わかりあえなさ」を痛感!
…そんなことを繰り返している、最近です。
だけど、まず相手の立場を想像するために「違う」と知ることから始めたい。
そして、向き合える人になりたいなと改めて考えさせられた一冊でした。
②傲慢と善良
続いて、辻村深月さんの『傲慢と善良』📖
「絶対に面白いだろうから、読むのがもったいない!」
そう思って、1年くらい積読してきた大好きな辻村さん作品です。
「これまで私たちが選んできた何もかもは、果たして本当に自分の意思で選択したものなのか」
…とにかく心当たりがありすぎて、読んでいて苦しかった。
登場人物も、セリフも、とにかく全てがリアル過ぎて。
きっと、誰もが”自分ごと”として読める作品なのではないでしょうか。
そして何より、朝井リョウさんの「解説」が最高過ぎるので、ぜひ!
③52ヘルツのクジラたち
最後は、『52ヘルツのクジラたち』📖
これまた私が愛して病まない、町田そのこさんの作品です。
ひとというのは最初こそ貰う側やけんど、いずれは与える側にならないかん。
いつまでも、貰ってばかりじゃいかんのよ。
このセリフと出会った時、私はちょうど新幹線の中で。
「今の自分のためにある言葉だな」と思って、思わず泣きそうになりました(でも、隣のお姉さんを驚かせちゃいけない!と思って我慢)。
これからも、物語の力を借りて現実と向き合っていきたいと思いました。
現実逃避ではなく、戦うために
梅雨の空と連動して、心が泣いてばっかりだった6月。
だけど、振り返ってみると、言葉や物語の力を借りて前を向いている自分がいました。
そして、思い出したのは、この言葉。
小説は現実逃避なんかではなく、日常を戦うためのものでもあるし、日常と戦ってくれる存在でもある
本に逃げていたと思っていたけど、そうじゃなくて、戦うために本の力を借りていたのかもしれません。
いつも一緒に戦ってくれて、ありがとう。
本に感謝しつつ、7月もまた、たくさんの本と出会いたいと思います!
最後までお読みいただき、ありがとうございました🍀