最新作・プリキュア映画は悪をつくらない
先日、初めてプリキュアについて語ってみた。言わずもがな、3歳の女王様系娘の影響である。
公式アニメ?マガジンにとりあげて頂いたおかげが読んで下さる方が多くうれしい。
続けて上手なおねだりにあい、夫と3人で最新作『映画プリキュアオールスターズF』を見に行ってきた。
※テーマは簡単に考察してますが、ネタばれはありません。
まず、夫も私もプリキュアを全然知らない。
今年の映画はプリキュア20周年記念!名前のとおりオールスターズなので、過去から今回までの総勢77名のプリキュアが登場するようだ。
「ねぇ、始まったばかりなのに空席ばかりだよ、大丈夫かな」
「オールスターズというわりに、登場人物少なそうだけど」
予約中、予習中の夫が気にしている。
娘の熱望する70万個限定のミラクルライト。
開始3日目だから絶対間に合うって。
席は半分くらいが埋まっていたかな。
幼児から小学生の家族がメインで、大学生?くらいでコスプレをしているお姉さんや、中学生集団。おそろいのミラクルライトをもっている。うるさくする娘に嫌な顔せず許容してくれるだけで、映画へのハードルがさがり、きっとプリキュアを見る人たちは温かい!と謎のレッテルをはる自分。
肝心の娘は、映画よりドデカイポップコーンに夢中で1/3ほどしか見てなさそうだったけれど、そんなものでしょう。
プリキュアだけでなく、ドラえもんやクレヨンしんちゃんといった子供向け映画は、親が楽しめるものに作られているので、親が楽しむにかぎる。
この2~3日間で20年分のプリキュアをざっと予習(見たことないから復習とは言わないよね)した甲斐もあり、過去のプリキュアもなんとなく理解しながら見ることができた。
このタイミングでそれをもってくるのかぁ、うまいなぁ!
オールスターズコラボ、プリキュア好きにはたまらないだろうなぁ!と感嘆する。
個人的にグッときたのは『悪』をつくらないこと。
男児向けでも女児向けでも、戦闘ものやヒーロー(ヒロイン)ものは、敵というわかりやすい悪があってこそ成り立つ。
でも実際『悪』ってないはずなんだよね。
「悪として捉えているもの」はあっても、それは『悪』ではない。
世界で起こる紛争や戦争だって、身近ないざこざだって同じ。
分かりやすい『悪』とヒーロー・ヒロインの形は、ヒーロー・ヒロインを応援しがちだけど、どこまでいっても解決するコトはない。
たぶん皆分かってるけれど、じゃあどうしたらいいのか。どう表現していくのか、は難しい。
うまいことオールスターズFでは表現されていたし、アニメーションも音楽も、ミラクルライトでの応援も良かったなぁ。
女の子だって暴れたい!からスタートし早20年。性別や年齢に関係なく、社会情勢もうまく取り入れて続くプリキュア。映画を見て、より一層応援したい気持ち。
これからも繋がることを願ってます。