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だって、おいしそうな女だから

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柴崎マイが観察してきた「おいしそうな女」について描いたイラストエッセイ。
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2020年12月の記事一覧

色褪せないリトルブラックドレスの魔力

色褪せないリトルブラックドレスの魔力

リトルブラックドレスに魅了されたのは、女子の世界が小悪魔ブーム真っ只中だった時代。私がまだ29歳の頃だった。

ある編集者さんの披露宴に出席したとき、同世代とおぼしき、ひときわ目立つ大人っぽい女性がいた。

彼女は、凄まじい色気を放っていた。

その彼女がリトルブラックドレスを着ていたのだ。

ドレスはシンプルなブラックのタイトワンピースだったのだけど、なんせ色気が一般的ではない。とはいえワンピー

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大人のオンナが花柄を着るのに最良の日

大人のオンナが花柄を着るのに最良の日

子どもの頃から花柄が好きだった。

とくに好きだったのは、大きな花柄のプリントワンピースだ。でも、いつしか大人になり、40代となった今は「痛く思われそう」という理由で、日常に花柄を着ることは少なくなってきた。

着るのはリゾート地に行ったときくらい。そのリゾート旅行さえもいけないご時世だけど。

こんな風に、大人のオンナ世代は、見た目や振るまいなど「痛く見えないか」が気になる年代でもある。

誰が

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女っぽい通勤服があっても良いのではないか

女っぽい通勤服があっても良いのではないか

私には、組織に属して働いた経験がない。

正確に言うと、美大を卒業した後、ある有名なアーティストの先生の事務所に1年半勤めたことがあるのだけど、社員は秘書のお姉さんと私と二人という職場だった。

ボスである先生はいつも穏やかで、とにかく毎日制作に没頭している物静かな男性だった。叱られたことなど一度もないし、申し訳ないくらい居心地の良い環境の中、秘書のお姉さんと12時きっかりにランチへ行き、18時ち

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こなれファッションでは、ソソられない!?

こなれファッションでは、ソソられない!?

近年のトレンドは、カジュアルファッションが主流だ。その影響で大人の女性の間も、こなれファッションという「エフォートレスファッション」が流行した。

エフォートレス(effortless)とは、直訳すると「effort(努力)」が「less(より少ない)」。「楽な」ファッションのことで、「エフォートレスファッション」とは、楽だけどきちんとして見える、がんばりすぎないほうがおしゃれな服のことだそうだ。

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“あなたのオンナ”を蘇らせる赤色の魔法

“あなたのオンナ”を蘇らせる赤色の魔法

最初に赤色の魔法にかかったのは、20代の頃。

のちに女優となってブレイクすることとなる某モデルさんを、出版社のパーティで見かけたときだった。

見かけたというより、視界の中に飛び込んできたと言った方がしっくりくる。

まるで踊っているかのように真っ赤なワンピースの裾をひらひらとさせ、にこやかに挨拶をして回っている彼女のまわりは、大勢の人だかりの中でも分かるくらい、キラキラと発光していた。

今思

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妄想を制する女はモテも制する

妄想を制する女はモテも制する

思春期の10代、全くモテなかった私は「モテること」について執着していた。

そのためにした事は、あちらこちらで記事にしているけど、“可愛くてモテる女子になった私”を妄想することだった。(何度書いても恥ずかしい)

“人気者になった私”、“男子から可愛いと言われる私”、“彼氏ができた私”当時の記憶を思い返しても、「モテること」に意識の大半を注いでいた10代。

妄想力は見事発揮され、20 代の若さと

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男ウケのメイクやファッションは苦手?

男ウケのメイクやファッションは苦手?

元TBSアナウンサーの宇垣美里さんが急に目に入ってくるようになった。

男ウケより女ウケにシフトしようとして、女性誌に載り始めたから?そのシフトの仕方が、一見、田中みな実さんに似ている気がするから?

なぜか気になる。

最初は「可愛い人だな」と思って見ていただけだけど、先日、ネットニュースに、宇垣美里さんは「男ウケのメイクやファッションは苦手」と発言していたのを見て、突然気になりだした。

宇垣

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