心がもたない【2023年3月25日(土)】
2023年3月25日 雨
今日は、なんてったって、長女のスイミングのテスト日。
朝から、いや昨日から、いや先週から、気が気じゃないのは私だけ。我が子のことだと、こんな些細なことで、気もそぞろとなるならば、これから先に待っているであろう様々な何かに、私の心は持ち堪えることができるのだろうか?
いや、無理だろう。
死ぬね。
ということで、激情型で心配性な私は、もう少し冷静であることに努めなくてはならない。でも時に熱くなる自分を別に嫌いじゃないけれども。
長女のスイミングまでは、仕事のこと含めバタバタと諸々の雑務をこなす。ここまでは予定通り。雨なので、スイミングの駐車場が埋まる前に早めに出発する。これも予定通り。
長女は「受かったらシール5個ね!鼻に入っても泳ぎきる!」と言っている。5個多いな、と思ったりもするが、昨夜ママとそんな約束をしていたらしい。
「受からなかったらぁ、」と言うので、「受からなかった時のことは考えなくていいよ。とにかく頑張っといで」と背中を押してみる。今回は、落ちても次があるから大丈夫、というような声はかけない方針。なんとなく。
長女のテンションは極めて高い。受かる気満々なのだろう。早くクロールのレッスンに進みたいのだろう。ただ、早めに駐車場に到着したので、少し車で『千と千尋〜』を鑑賞しながら待つ間、「ちょっと待って」と言って、何かを飲み込む仕草をした。
「どうした?」と聞くと、「緊張を飲み込んだ」と。先ほど、「◯◯(長女)は、緊張したりするの?」と聞くと、「うーん、しない」と言っていたが、やはり多少は緊張するようだ。
背中をさすりつつ、「テストって言われたら緊張はするよね。でもそれはしょうがない。練習でできないことをやれって言われてるわけじゃなくて、練習でできてることをやるだけだから、いつも通りね。」と、偉そうにわかったようなことを言ってみる。
うなずいて、車でエア背泳ぎをした長女。調子はよさそう。別れ際、改めて、「いつも通りね。頑張って!」と背中を押した。
きっと受かるのだろう、自信があるのだろう。と思いつつも、やはり、ソワソワしながら観覧席で祈る。座って観てられず、立って応援する。
長女のテストは2番手。早いな。私の心の準備が、とか思っている間に、普通に泳ぎきった。おー。改めて、25メートルを一人で泳ぎきった長女を見て、感激する。すごいや。長女よ。
合格おめでとう!!と思っていたが、スクールを終えた長女から発せられた言葉に真底驚いた。「ダメだった。不合格」。「はい!?なんで!?」。
聞くと、バタ足はOKだが、手が水の中で回っていたからダメ、とそういうことらしい。なるほど。ただ泳ぎきればいいわけじゃないか。割と厳しい。素人目には、綺麗に25メートル背泳ぎしているように見えたがな。
「そうか。普通に泳ぎきったから、受かったのかと思ってたよ。また、次があるから頑張ろう。お疲れさま」と労うと、長女は泣いた。けっこう泣いた。受かると思ってたもんねぇ。胸がえぐられる。
ちょっと落ち着いてから、「どうする?3ヶ月後のテストじゃなくて、2週間後にもう一回テストにチャレンジする(有料)こともできるみたいだけど?」と聞くと、「早く泳げるようになりたいわけじゃない。ちゃんと泳げるようになりたいから、3ヶ月後でいい!」と、長女は泣きながら言った。
すごく良い。私なら無理くりチャレンジして、落ちているんだろうな。長女の方が大人だわ。