マガジンのカバー画像

家族などの人間関係

18
近しいからこそ理解や行動ができなかったり、傷つけてしまったり。 自分の心の成長とカウンセリングのための勉強。
運営しているクリエイター

記事一覧

アダルトチルドレンの世代間連鎖を食い止める

年末年始のお休みも今日で終わり。 明日からいつもの日常が戻ってくる方も多いと思います。 この時期に限らず、長い休みが終わると共にココロの調子を崩す方が増えます。 学校や仕事に行きたくない、或いはお休みの間に家族間の問題が重くのしかかってそのストレスに潰れてしまうなど、アダルトチルドレンには苦しい時期となってしまいます。 休み中に家族と過ごす時間が長くなり、そこでの仕打ちに改めて傷付き、つらい想いをしてしまう方。 明日からの仕事を考えると「またあの人と会わなければならないの

過去にとらわれないための心理学勉強❼

 前回の記事では、エリクソンの禅性的発達理論の青年期、成人期の心の発達についてまとめました。 (https://note.com/maimai_hello/n/ncd59b709ec38) 今回は壮年期と老年期を見ていきます。 ⑦壮年期/中年期(世代性(生殖性)VS自己停滞)  成人期までは社会的、家庭内ともに役割は自分の世代が中心でしたが、働き盛りを過ぎて帰属性などが確立され、変化が少ない時期にさしかかります。自分中心であったライフスタイルが後輩や次世代への移る時期です

過去にとらわれないための心理学❻

 前回の記事では、エリクソンの禅性的発達理論の幼児後期、学童期の心の発達についてまとめました。 (https://note.com/maimai_hello/n/nf2007d0f45c7) 今回は青年期と成人期を見ていきます。 ⑤青年期/思春期(自我同一性VS役割の混乱):  自我同一性とは「アイデンティティ」という意味。中学生から大学生の頃で、非常に多感。小学生よりも規模が大きく多様なコミュニティに属するため、哲学的な疑問や葛藤が湧きやすい時期。 集団の中で理想の人を

過去にとらわれないための心理学勉強❺

 先日、長らく闘病していた祖母が永眠しました。結果としては老衰で転院は免れ、祖母が希望していた病院にて逝去いたしました。 私の今後の課題は、 ・過干渉による連鎖を絶ちきること。受け止め方を学ぶこと。 ・世話焼き、姉御肌がすぐにむき出しになり、自己犠牲を繰り返すことを手放すこと。 以上の2点のため心の発達過程について勉強していきます。 【エリクソンの漸成的発達理論】  アメリカの発達心理学者エリクソンが進めた、発達心理学とは加齢に伴う成長・変化を研究する学問。人は生涯に8つ

過去にとらわれないための心理学勉強❹

 前回の記事で、(ほぼ危篤状態の)祖母に会っても初日涙が一粒も出なかったことについて気持ちをふり返って、反動形成(否認)、抑圧、合理化といった心の防衛反応が起きたのだろうという考えに至りました。 次の課題は、 ・祖母の過干渉による母親たちへの弊害 ・世話焼き、姉御肌がすぐにむき出しになり、自己犠牲を繰り返す。 について深掘りしていくため、心の発達過程について勉強します。 【エリクソンの漸成的発達理論】  エリクソンさんアメリカの発達心理学者。発達心理学とは加齢に伴う成長・

過去にとらわれないための心理学勉強❸

 (ほぼ危篤状態の)祖母に会っても初日涙が一粒も出なかったことについて気持ちをふり返って、何が起きたのか考えようと思います。 ・当時の気持ち・・・悲しいけど、老いは自然の摂理。病院側とやりとりする人たちがうろたえていて、彼女たちは人一倍繊細な人たち。他の人よりも(時間的に)動ける小生がしっかりせねば。 ・当初の考察・・・世話焼き、姉御肌が完全にむき出しになっている。祖母の過干渉による母親たちへの弊害はとても大きかったので、彼女たちはまた苦しむだろう。また、長子のため、両親

もう1人の祖母を訪れる(2)

 ホスピス生活の祖母を本日再び訪れました。 前回の訪問では、なんだかんだ言っても会話が成立し祖母はキーキー言っていましたが、今回は目を開けようとしても開かず、大半の時間が起きているのか寝ているのかもわからない状況。かろうじて、まぶたの動きと小さなうなずきでYES/NOを示しているようでした。 モルヒネを何回か打っても、眉間にしわを寄せていました。 どんどん弱っていく祖母。 どんどん小さくなっていく祖母。 正直、平均寿命は優に超えている祖母。 今、この瞬間に逝ってしま

もう1人の祖母を訪れる(1)

 今月の頭に母方の祖母が死去しました。実はその頃、父方の祖母も緊急入院し、そのままホスピス生活がスタートしました。 自分は退職→引っ越しという節目でもあり、精神的にも肉体的にも忙しく・・・合間に就労移行&社会人学校通学・・・今月はいろいろありすぎて、ちょっと疲れてしまいました。  けれど時間は待ってはくれないので、昨日父方の祖母を訪れました。 「特に人にいじわるもせずに生きてきたのに、なんでこんな目に遭わなければならないんだろう・・・この、今の私の気持ちはなってみないとわ

「信用」と「信頼」と「依存」

アダルトチルドレンについて話す時、そこに依存があることは切っても切り離せない関係にある、とお伝えします。 「アダルトチルドレンって悪いモノなんですよね?」 このような理解をしている方は少なくありません。 アダルトチルドレンは病気ではなく、悪いモノでもありません。 (最近は複雑性PTSDとの診断を受けて、病院から私のところを紹介されてカウンセリングに来られる方は増えていますが、これも正式な病名としては無いようです) アダルトチルドレンは概念であり、考え方であり、私は「ちょ

気の置けない人が側にいると、それだけで安心するね。こういう人とよく居ることが大切なんだと実感。 そして、そういうふうに相手が安心感抱くような人間に私もなりたい。

ヒトの「欲」について

 アメリカの心理学者、アブラハム・マズローは自己実現理論を確立しました。自己実現理論とは、ヒトは自己実現に向かって絶え間なく成長する生き物であると仮定し、5大欲求を段階的に見立てた理論です。 マズローの欲求段階説やマズローの欲求階層説とも呼ばれます。  欲求階層説は、ヒトの欲求を低次から順に並べたもので、数字の小さい欲求から順に心が満ちていきます。逆にいうと、下の欲求が満たされなければ、次の欲求は叶いません。また、一度、ある欲求が満たされると、同じ階ではもう満足することがで

入所中の祖母を訪問。握力の強さと雄弁さに驚く。優しいスタッフ、きれいな施設でも家に帰りたがる、1人になるのになぜだろう。残された時間大切に過ごそう! 祖母と会話後、noteのうつ病シリーズ記事のアイディアが湧く湧く。待ってる人がいるか不明だが、近々公開するよう全力を尽くします。

家族同然の友人の名言 「私、本当の友達少ないんだよね・・・」と小生がボソッとつぶやいたとき。 「あなたを好きで居てくれる人がいるよー!それを大切にしてー!」と言われました。 確かに。無いものねだりより、今あるものに感謝すべきね。友人は数が多けりゃいいってものでもないかもだし。

入院中の祖母に会う【後編】

 昨日に引き続き本日も入院中の祖母に会いに行きました。今度は兄弟を案内のため。 昨日はものすごく苦しんでいたので延命治療反対していました・・・ ・・・が、栄養の高い液体を血液に入れ始めたせいか、昨日とはうって変わって元気な祖母。 「昨日約束したとおり、兄弟連れてきたよー」と言ったとたん、目がぱっちり開きました。 意識がしっかりしている分、祖母の自尊心の低めないよう努めてふだん通りに話しました。赤ちゃんや子供に対する話し方でコミュニケーション取られたらって嫌かな?って思って