#高校生
何故かわたしだけ世界史になっていたことに先生も気づかなかったあの日
高校生の時、選択授業があった。
クラスで一緒に過ごしていたみんなで日本史を選択した。
はずだった。
選択授業が開始して数回目、授業開始後に見知らぬ人が入ってきて一言。
「我妻さん、あなた世界史ですよ」
世界史の先生だった。
そんなわけがない。みんなと一緒に受けたい年頃だからそうしたし、現にわたしは名前を呼ばれている。
出欠とる際にちゃんと名前を呼ばれている。
先生、わたし日本史ですよ!ねえ、
「これがやりたい」と言うことで、涙が出てしまうこと。
2月に行われる、高校生たちの次回公演に向けてのオーディション。
ひとりひとり、全員の前で名前と希望する役を言ってもらうところからはじめました。
途中、ひとりの子が、自分の番が来たときに顔を歪めている。
どうしたのかな?と思っていると、「希望の役を変えていいですか。」
良いよと答えたけれど、その子の顔は不安なまま。声は震えて、質疑応答に答えながら涙が流れる。
どうして希望の役を変えたの?
「前回
「みんなと同じように我慢しないことは、逃げだ」とあの子が言ったこと
「特性って言葉が好きじゃないんです。それで甘えるのはずるいと思う。逃げだと思う。」
生徒がわたしにそう言った。
この子にこんなことを言わせてしまったのは、私を含めた大人たちだなと思った。
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人間はみんなが平等に同じことを、同じようにできるわけじゃない。
それぞれできることも、能力も違う。
わたしは「毎朝9時に出社しろ」と言われるより、「今すぐ渋谷駅前でひとり即興ミュージカルして