初めまして、山崎まいこと申します。 都内でホリスティック医療を実践する皮膚科医師として、内面からのアプローチも重視した医療に携わっています。 このnoteでは、医師という立場にこだわらず、肌や栄養、美容のこと、そしてマインドのことなど様々なことをお伝えしていけたらなと思っています。 肌荒れが改善した時の「笑顔」は本当に美しい美しさや健康は、「肌がきれい・パーツが良い・良いものを身につけている」など、表面的なものだけではないと、私は考えています。 いくら物質的にキレイにな
今日は前回の記事で紹介した遅延型アレルギーの思い当たる症状があった場合、どう対策していくのかをお話します☺ 前回の記事はこちらです! アレルギーを疑った時にしてみること前回の記事でアレルギーを疑うような症状があり、原因不明で慢性的に続いているときにまずは試してみて欲しいこと。 これまで診療や検査で遅延型アレルギーの患者さんを何百人と診てきましたが、 アレルギーの中でも牛乳、卵白、グルテンのアレルギーの方が本当に多いです。 なので、まずはこの3つを避けることから始めてみ
日々診療していると、 「原因のわからない不調が続いている」 「色々食べ物に気を付けているけどなかなか不調が治らない」 「自分に合った食べ物が何か知りたい」 などのお声がほんとに多いです。 今日はそういったお声の中でも関わりの多い「遅延型アレルギー」についてお話します。 ■遅延型アレルギーでどんな症状が出る?遅延型アレルギーの症状は突然派手な症状が出るわけではないのでアレルギー症状だとわかりにくいものが多く、繰り返したり持続したりしています。 以下に比較的多く出やすい症
今日はタンパク質の取り方についてお話します! タンパク質が不足すると? まずタンパク質の不足状態が続くと肌や髪の毛に出やすい不調は以下のような状態です。こんな不調があればタンパク質不足を疑ってみましょう。 タンパク質の不足の原因は、2つに大きく分けられます。 ①そもそもタンパク質摂取が少ない ②気を付けてたんぱく質を摂っているけど体内で上手く活用できていない タンパク質を摂っていても活用できていない?意識してお肉やお魚を食べたり、大豆製品を多く摂ったり、プロテイン
いよいよ紫外線が強くなってくる季節になってきました。 3月はまだまだ真夏の紫外線に比べるとそこまで強くないですが、肌は紫外線への準備がまだできておらず、紫外線のダメージを受けやすい時期です。 真夏になってくると、角質も厚くなり紫外線から肌を守る準備が整ってきます。 なので、今からの紫外線対策が美肌の鍵になります! そして最近のマスク生活もあり、これまでのスキンケアや紫外線対策だけでは肌を守り切れないことも💦 マスク生活での紫外線対策は? マスクをつけることで紫外線から
今日は多くの方が悩む乾燥肌、その中でもスキンケアだけではなかなか改善しにくい乾燥肌対策を栄養の面からお話します☺ 栄養バランスの乱れが乾燥肌につながる! お肌が乾燥してくると、スキンケアのアイテムを追加したり、 保湿を増やしてみたり外側からのケアは欠かせません。 ただ、スキンケアをいくら変えても、保湿を何回もしても乾燥感が改善しない、という方が最近は多いです。 どれだけ皮膚の表面に良いものを塗ったとしても、乾燥が強いために皮膚表面の皮脂分泌のみ増えて、表面は皮脂膜で覆
今日は栄養や腸活について興味を持って学び始めた方へのアドバイスをしたいと思います! 具体的な方法のアドバイスや本の紹介はまたの機会に、 まずは特に学び始めた人に起こりやすいお悩みへのアドバイスです☺ 私自身がよく相談を受けるお悩みとして多いのは ①情報の波に溺れてしまう ②栄養の知識が増えるとスーパーでの買い物が気軽にできなくなる ③食事制限などをストイックにし過ぎて疲れてしまう ④食事が楽しめなくなる ⑤むしろ体調が悪くなる これは実は私も昔栄養学を学び始めた時に陥
今日も普段できるスキンケアのアドバイスをお話しします☺ 皆さんもストレスが体の不調を悪化させるという話を聞いたり 自分でも自覚されたりしたことはあるのではないでしょうか? 肌とストレスの関係は? 肌の場合もストレスや精神的な影響は強くあり、 特に肌荒れやかゆみ、じんましんとつながりやすいのです。 肌が受けるストレスは大きく2つに分けられます。 ・外的ストレス:外気の乾燥や紫外線、摩擦や肌に合わない生地の洋服や下着など ・内的ストレス:栄養不足や睡眠不足、イライラや不
今日は、毎年冬の時期のお悩みでもかなり多い体のかゆみ対策についてです! 冬の体のかゆみの大きな原因は?毎年冬になると体のかゆみが出てくる、という方も多いと思います。 その2大原因は ①乾燥 ②急激な温度変化 です。 ①の乾燥で肌がかゆくなる原因として、 冬の外気の湿度が低いために 皮膚の一番表面の角質層から水分が蒸発しやすくなります。 そして皮膚表面が乾燥してくると、 通常は皮膚の深い真皮層までしか伸びていない、かゆみを察知する知覚神経が皮膚表層まで伸びてきてしまい、
今の時期、乾燥とマスクと、そして花粉の時期が到来して 肌が荒れ始めたり揺らいでいる患者さんが増えています。 特に頬や目周りはバリア機能が弱まりやすく、荒れやすい場所です。 目周りは特にマスクからも見えるので気になりやすいですよね。 今日は私も日々患者さんにアドバイスしている、日々のスキンケアのちょっとした対策で 肌の揺らぎを和らげたり、初期の肌荒れを抑えたりする工夫をお伝えします! 乾燥から肌荒れの境界線は? この時期は本当に外気の乾燥が強く、肌の乾燥もピークになって
健康な肌の影の立役者 ビオチン 今日はビオチンについてお話します! ビオチン…何となく聞いたことのあるような。 聞いたことあるけど肌とどんな関係があるのでしょう。 ビオチンはビタミンB群の一種で、ビタミンB7、ビタミンHと呼ばれていたこともあります。 昔から皮膚炎と関連する物質として知られ、 ビタミンHの「H」はドイツ語で皮膚「Haut」に由来するくらい肌との関係性が強いです。 以前から医療でも湿疹やニキビ、酒さなどの治療に薬として使われてきました。 ビオチンの働き
健康な肌の維持と関係の深い亜鉛 今回のお肌と栄養素のシリーズは 健やかな肌と切っても切り離せない栄養素である亜鉛についてお話します! 前回の鉄と同様 日々の診療の中で患者さんを診察していると 亜鉛も肌にとって非常に重要な要素だと感じています。 特に肌の不調としては以下のような症状が出やすくなります。 亜鉛の肌への働き 亜鉛は肌だけではなく骨や肝臓、腎臓など全身の臓器に深く関与していますが、 その働きの中で重要なのが、 ①「DNAの合成に関わり、新しい細胞をつくるの
今回からは実際に患者さんの診療や検査を日々行う中で感じている 健やかな肌にとって必要で重要な栄養素をピックアップしていきたいと思います! まず1回目はとても大事なミネラルである鉄について。 鉄が足りていない「隠れ貧血」の女性が多いこれは日々の診療で毎日感じるのですが 特に女性で慢性的に繰り返す肌荒れでお悩みの方は 本当に貧血の方が多いです。 貧血の方が増えている原因として、 •昔に比べて野菜に含まれるミネラル分が少ない •カロリーはあるけど栄養素の少ないエンプティーフ
明けましておめでとうございます! 2022年、初めての記事となります。 本年もどうぞ宜しくお願い致します。 年が明けて、東京や各地で雪が降ったりと急に寒くなってきましたね。 この時期、乾燥が気になる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか? お肌にとっての外的な2大大敵は、「乾燥」と「紫外線」です。 これまでのnoteでは、肌と栄養・腸の関係性についてのお話をしてきました。 今回は乾燥を防ぐ為のケアの話を中心にお伝えしていきます。 なぜ冬は、お肌が乾燥しやすいのかお肌
これまでの連載で、腸を良くするお話をたくさんしてきました。 健康な状態に保つために大切なことは、 ①補うこと ②出すこと シンプルに、この2つです。 年末年始は特に、物理的に食べる量も多くなりがちで、自分の消化力の許容範囲を超え、出していくことが追いつかない環境になりやすいです。 胃もたれしちゃった…なんて声を、この時期よく聞いたりしませんか? ですので今回は、②の出していくことの1つであるファスティングについて、お伝えしていきたいと思います。 ファスティングとは日
腸活といえば「食物繊維」というイメージが強いですよね! 第6の栄養素として、認知されている方も多いのではないでしょうか? 実際は、どのような働きをしているのか? 今回の記事は、食物繊維の理解が深まり、どのように摂取していくと良いのかが分かるような内容をお伝えしていきます。 食物繊維の種類ご存じの方も多いとは思いますが、食物繊維は大きく分けて2種類あり、水に溶ける水溶性食物繊維と、溶けない不溶性食物繊維に分かれます。 1.不溶性食物繊維 まず「繊維」といって皆さんがイメ