![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/69502983/rectangle_large_type_2_9b4d2ea99cf56535b546993b2736317a.png?width=1200)
冬の乾燥肌対策
明けましておめでとうございます!
2022年、初めての記事となります。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。
年が明けて、東京や各地で雪が降ったりと急に寒くなってきましたね。
この時期、乾燥が気になる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
お肌にとっての外的な2大大敵は、「乾燥」と「紫外線」です。
これまでのnoteでは、肌と栄養・腸の関係性についてのお話をしてきました。
今回は乾燥を防ぐ為のケアの話を中心にお伝えしていきます。
なぜ冬は、お肌が乾燥しやすいのか
お肌が乾燥しているというのは、肌の表層の水分量や皮脂分泌量が少なくなっている状態です。
お肌が乾燥する原因の一つは、
外気の湿度が下がることによって皮膚表面の水分蒸発量が増え、表層の水分量が減少してしまうことにあります。
肌の水分量が減り、乾燥状態が続くと肌のバリア機能が落ちてしまいます。
少し専門的な言葉になりますが肌のバリア機能の指標となる、肌から蒸発する水分量のことを経表皮水分蒸散量と言います。湿度の低下はこの経表皮水分蒸散量を増加させます。
経表皮水分蒸発量
体内から無自覚のうちに角層を通じて蒸発する水分量のこと。TEWLと表記される。
体温上昇や運動および精神的刺激などによって汗腺から分泌される汗とは区別される。
皮膚の重要な機能の一つであるバリア機能を反映する指標として用いられる。
このことから、夏に比べて、冬は外気の湿度が低いため、バリア機能がより低下しやすく、お肌が一年の中で特に乾燥する季節と言えます。
夏よりも、冬の方が手荒れしてしまうのも、このことが原因の一つです。
また、暖房をつけたりすると、さらに湿度は低下し乾燥しやすくなるため、特にケアが必要です。
お肌が乾燥すると、ニキビ・しわ・くすみなどに繋がってしまいますし、乾燥がひどくなると角質がごわついて、スキンケアが入っていかないという悪循環を引き起こします。
さらに、バリア機能が低下すると、マスクなどの外的刺激でかゆみが出たりと、他の肌トラブルにも繋がります。
これらの肌トラブルを防ぐためにまず大切なことは、いかに外側からも肌を保湿していくのかということです。
外側からの保湿の基本ポイント
おそらくみなさんが気になるのは、「何を、どれくらい」ということかと思います。
まずは、保湿の回数を意識してみましょう!
皆さんは、毎日どのくらい保湿をしていますか?
私も乾燥肌なのですが、冬だと1日4〜5回は保湿をしています。
時間帯としては、朝・日中・夕方・夜・寝る前、時間がある時は洗顔後のスキンケアとメイクの間にもしています。
夜はスキンケアの後に、寝る前に乾燥しやすい部位にもう一度クリームやバームを重ねる、など工夫しています。
回数は気にしていなかった…という方も、意外と多くいらっしゃいます。
お肌が乾燥していると感じている方はまず保湿の回数を増やすことからケアを始めて頂くと、効果が感じられると思います。すぐ出来る事ですので、ぜひ試してみて下さい。
その際、お肌につける保湿液は、化粧水とオイルの二層式になっているものがオススメです。
化粧水だけだと、実はそれほど保湿持続力がありません。
油分を含むようなものを併せて使うことで、肌にしっかりとフタをすることができます。
それぞれの肌に合った保湿
上記の基本ポイントを意識しながら、ぜひご自分の肌質に合わせたテクスチャーのアイテムを選んで頂きたいです。
一般的には、しっかり保湿するなら油分の多いこってりしたものを選んだ方が良いですが、脂性肌でニキビが出来やすい人などは、使う必要がない場合もあります。
保湿の回数も、脂性肌の方は1日2回程度のままで良いです。
混合肌の人は、どうしたら良いか悩みますよね…
この場合は、全体を保湿しなくとも、油分の多い「おでこ・鼻・あご」と、乾燥しやすい「目まわり・頬」で分けるなど自分の肌の状態も見ながら、乾燥しやすい部分だけを+αで保湿をしてみて下さい。
場所によって皮脂腺の量に差がありますし、表皮の厚さも違いますので、それによって塗るものを分けるのがオススメです。
内側からの保湿
基本的な保湿もしているし、自分の肌に合わせて外側からケアしているのに満足な効果が得られないな…という方は、内側からもケアも取り入れてみるのが良いかもしれません。
最近は、インナードライの方も増えています。
インナードライとは表面の乾燥と違って、皮脂の分泌量は多い一方で、角質の水分保持力が低い状態のため、名前の通り肌の内側が乾燥している状態のことを言います。
このインナードライの状態を改善するために内側を保湿するには、水分だけではなくタンパク質や脂質の摂取が大切です。
タンパク質というと肉・魚と思いがちですが、実は卵や野菜や穀物、豆類にも含まれています。
脂質に関しては、油っこいものを食べて下さいという訳ではなく、質の良い油、フレッシュなオリーブオイルなどをぜひ召し上がって頂きたいです。
酸化が進んだような質の低下した油は体内外で酸化し、炎症を起こしてしまうので注意しましょう。
納豆などの豆類や、丸ごと食べられるイワシなどの小魚は、タンパク質と、質の良い油が一緒に摂りやすい食材でオススメです!
ただし、お肉の量だけを増やすなど偏るとタンパク質は摂れても油の質が良くなかったりもしますので、食材のバランスはとても大事です。
何か1つだけ、と偏った食べ方ではなく、タンパク質も脂質も、様々な食材から摂りましょう!
食事の事については、また別の記事で詳しくお伝えしたいと思います。
ぜひ、バリエーションを楽しみながら、内側からもお肌を整えて頂ければと思います。
今回は、お肌の乾燥に対するケアを中心にお話したのですが、いかがでしたでしょうか^^?
まだまだ寒い日が続きますが、一緒に冬の乾燥を乗り切っていきましょう!
これからも定期的に投稿をしていきますので、ぜひフォローしてお待ち頂けると嬉しいです♪
自己紹介記事はこちら
<経歴>
滋賀医科大学卒業後、
形成外科・皮膚科勤務医・美容クリニック院長を経て
自身のクリニック「Maiko Holistic Skin Clinic」を開院。