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お肌と栄養素シリーズ⑥ 遅延型アレルギーについて前編

日々診療していると、

「原因のわからない不調が続いている」
「色々食べ物に気を付けているけどなかなか不調が治らない」
「自分に合った食べ物が何か知りたい」

などのお声がほんとに多いです。

今日はそういったお声の中でも関わりの多い「遅延型アレルギー」についてお話します。


■遅延型アレルギーでどんな症状が出る?

遅延型アレルギーの症状は突然派手な症状が出るわけではないのでアレルギー症状だとわかりにくいものが多く、繰り返したり持続したりしています。
以下に比較的多く出やすい症状を挙げました。

・なんとなくスッキリしない疲労感
・頭痛
・お腹の症状(膨満感や便秘、下痢)
・皮膚の症状(治りにくいニキビや原因不明の湿疹)
・気持ちの不安定さ
・むくみ
・筋肉の痛み


■遅延型アレルギーは普通のアレルギーとどう違う?

アレルギーと聞くと、花粉症や、ピーナッツやお蕎麦をお食べてすぐにじんましんが出たり、ひどいとアナフィラキシーショックのような命に関わるような反応を思い浮かべると思います。

そういったアレルギーは「即時型アレルギー」と分類され、遅延型アレルギーとは異なります。

それぞれの大きな違いは下記になります。

即時型アレルギー
•原因物質を食べたり、皮膚や粘膜に付着したりすると数分~1,2時間以内にかゆみやくしゃみ、鼻水や呼吸困難、腹痛などの症状が出る。
•IgE抗体という物質が関係し、原因物質に反応することで結合しているマスト細胞からヒスタミンなどの炎症を引き起こす物質が出ることで症状が出る。

遅延型アレルギー
•原因物質を食べると、症状が出るのが数時間後と遅く緩やかで、食物との関りが連想しにくい。
•IgE抗体には依存せず、非即時型(遅延型、遅発型)などと呼ばれている。

遅延型アレルギーの原因となる食物は、普段よく食べているものがなりやすいので、健康のためにむしろ意識して食べていた食材などが原因となっている人もいます。

また腸の粘膜の細胞のバリア機能が弱まる「リーキーガット症候群(腸漏出症候群)」がこのアレルギーのベースになっていると言われています。

このリーキーガット症候群については腸の健康を考えるうえでとても重要なので改めてまた解説しますね。

それではこの遅延型アレルギーの症状がある場合、どうしていくのが良いのでしょうか?
この対処法などを次回お話ししていくので、何となく思い当たる方は是非チェックしてください☺


自己紹介記事はこちら

<経歴>
滋賀医科大学卒業後、
形成外科・皮膚科勤務医・美容クリニック院長を経て
自身のクリニック「Maiko Holistic Skin Clinic」を開院。

https://linktr.ee/MaikoYamasaki



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