「麻雀界」編集部
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マージャンの文化史第2部 マージャンの伝道師 《第17話》牌を持ち帰った中国からの帰国者たち 《第18話》日本マージャンの夜明け 林茂光と「プランタン」
※本記事は麻雀界48号に掲載されたものです。 〔第17話 牌を持ち帰った中国からの帰国者たち〕 近代マージャンの成立は、清朝末の一九四六年とされている。 日本の年号で弘化三年である。 それから七年後の一九五三年(嘉永六年)には黒船が来航している。マージャンが中国において成立したころの日本の時代背景である。 これまでこの一九四六年を起点に、マージャンは世界にまた日本にどのような形で伝わってきたかを見てきた。 日本の話を少しばかり時系列で追ってみよう。 日本人最初
マージャンの文化史第2部 マージャンの伝道師 《第15話》 ロンドン・パリの流行は日本より早かった 《第16話》 日本への伝播ルート
※本記事は麻雀界47号に掲載されたものです。 〔第15話 ロンドン・パリの流行は日本より早かった〕 一八四六年に成立した近代のマージャンが中国全土に広まっていく時期の前後、取り立てて言えばイギリスの中国進出は欧米列強のなかでも他国を圧していた。 一八四〇年の阿片戦争、一八四三年の香港租借、イギリスが大きく関与した太平天国の乱(一八五〇~一八六四)などを挙げるまでもなく、イギリスのアジアへの植民地政策はその極に達していた。 その勢力圏は、中国大陸の南部。香港、上海、広
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月刊『麻雀界』インタビュー麻雀の高みを目指す“次世代”のプロに迫る!「最強を求む雀士たち」vol.6(日本プロ麻雀協会 茨城 啓太)
※本記事は麻雀界135号に掲載されたものです。 サラリーマンとして働く傍ら、人気ネット麻雀「天鳳」にて、約600万人の頂点に立った実力派雀士 茨城 啓太(イバラキ ケイタ) 1985年3月9日生まれ・B型・茨城県出身。日本プロ麻雀協会第8期前期入会。その後一時退会後、2020年に19期に再入会。 昨年3月には、約600万人の登録者を誇るネット麻雀「天鳳」にて、最高段位である天鳳位(19代目)を獲得。 麻雀を始めたきっかけ ―今回は日本プロ麻雀協会のB1リーグに所属し、
マージャンの文化史 第1部 マージャンの形成過程 《第10話〜第12話》骨牌の生産地、漢口、上海/牛骨牌と彫師の街『泰興』彫師趙南林名人を面談取材/四川省成都郊外、紙牌の製造現場を江橋崇教授と探索
マージャン史に残る「説」は、伝説、伝聞、説話の類が多い。確たる史料に乏しいのが実状である。それらを詳しく書き記すとそれぞれに相矛盾する事実が浮かびあがる。 文献のなかにおいても単なる推測や後付の論理が少なくなく、これを事実として書き進めるのはまことに厄介に感じた。 マージャンの発明は孔子(紀元前552~479)説に始まり、また中国古代の夏王朝の創始者、禹(紀元前2070年頃)の時代まで遡る解説もある。禹帝の宮中でおこなわれていた「バーリン」という遊戯が源流という。マージ
¥100マージャンの文化史 第1部 マージャンの形成過程 《第2話〜第7話》 馬吊から清麻雀・「方位」出現・太平天国の乱と花麻雀・マージャンの伝播説・マージャンの名前と成立時期
マージャン史に残る「説」は、伝説、伝聞、説話の類が多い。確たる史料に乏しいのが実状である。それらを詳しく書き記すとそれぞれに相矛盾する事実が浮かびあがる。 文献のなかにおいても単なる推測や後付の論理が少なくなく、これを事実として書き進めるのはまことに厄介に感じた。 マージャンの発明は孔子(紀元前552~479)説に始まり、また中国古代の夏王朝の創始者、禹(紀元前2070年頃)の時代まで遡る解説もある。禹帝の宮中でおこなわれていた「バーリン」という遊戯が源流という。マージ
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