【俳句】冬 2021~2022
この記事は随時更新していきます。
冬天に絶叫マシン「ギャーーーー!」
季語 冬天
古日記実らぬ夢にもがく文字
(ふるにっき みのらぬゆめに もがくもじ)
季語 古日記
古日記朽ちた四つ葉がハラリ落ち
(ふるにっき くちたよつばが ハラリおち)
季語 古日記
冬凪のせつな切り取るシャッター音
季語 冬凪
冬凪や音なき音に耳すます
季語 冬凪
年暮るるナマケモノすらそそくさと
季語 年暮るる
炉火挟み祖父と話すや薬売り
(ろかはさみ そふとはなすや くすりうり)
季語 炉火
炉火囲みマシュマロ焦がしキャラメリゼ
(ろかかこみ マシュマロこがし キャラメリゼ)
季語 炉火
枯園や五臓六腑にカップ酒
(かれそのや ごぞうろっぷに カップざけ)
季語 枯園
おしくらまんじゅう柔軟剤香り
季語 おしくら饅頭
初氷マラソン選手の息づかい
(はつごおり マラソンせんしゅの いきづかい)
季語 初氷
コスプレで硯に向かう一茶の忌
(こすぷれで すずりにむかう いっさのき)
季語 一茶忌
年暮るる各所掃除のアミダくじ
(としくるる かくしょそうじの アミダくじ)
季語 年暮るる
コンビニでバブひとつ買う冬至かな
季語 冬至
寒潮に魔物の片眼垣間見ゆ
(かんちょうに まもののかため かいまみゆ)
季語 寒潮(かんちょう)
寒潮を描くアトリエ油の香
(かんちょうを えがくアトリエ あぶらのか)
季語 寒潮(かんちょう)
極月やヘビメタ聞きつ窓磨き
季語 極月(ごくげつ)
たまご酒窓の結露のひとすじよ
季語 玉子酒
あんまんを食べるおでこに散り紅葉
季語 散り紅葉
ストーブに薄き手相かざす午後
季語 ストーブ
アレクサにおしくら饅頭訊く吾子
(アレクサに おしくらまんじゅう きくあこ)
季語 おしくら饅頭
小雪やシャンパンの泡ゆきちがい
季語 小雪(しょうせつ)
小六月女生徒のチャリ軽やかに
季語 小六月(ころくがつ)
朝一番掬う柄杓に散り紅葉
(あさいちばん すくうひしゃくに ちりもみじ)
季語 散り紅葉
ジャパン帰りのパパの手にチトセアメ
季語 千歳飴