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上司へのラブレター

昨日は、クレーム対応でぐったり疲れきった上司から、
「飲まんとやってられんよね。」
「そうですね。」
「いくか!」
そんな流れでいつもの居酒屋に足を運び、サシ飲みがはじまった。
実は上司とのサシ飲みには少し緊張していたけれど、ここ最近はサシで言葉を交わすその時間がとても楽しみになってきている。
というのも、この上司は出向中でいつかは元の会社へ戻ってしまうのだ。
だからこそ一緒に働けるこの時間が貴重だと思うし、やっぱりその上司の背中を見て仕事をしてきたからこそ、こんな人に僕はなれるかなと考えるし、やっぱりなりたい。

居酒屋に席に着くと、すでに常連認定されているので注文しなくてもグラスに一杯に美味しそうに継がれたビールが2杯ドンッと運ばれてきた。
最近はグラスがでてくるたびに笑ってしまっている。
それだけこのお店に通ってしまっていたのか。と。
いや、それだけの魅力がこのお店にはあるんだと常連になった今ではそう言える。

だから、昨日は思い切って今の自分にたりないことを聞いてみたら、しっかりとフィードバックをもらえた。
そのどれもが的を得ていて、どれもが僕にはない考え方だった
けれど、こうも考え方を変えるだけで物事の見方、言葉の言い回し一つをとっても変えることができるのかと目から鱗だった。
でもとても嬉しかったのは、それだけ僕の仕事を見てくれていたことだ。
やっぱりこの人はすごい。
まだまだ一緒に働きたいなってその時はずっと思っていたけれど、書いている今でもやっぱりそう思う。

すごいなぁ。

頼んだ枝豆と、軟骨の唐揚げ、ポテトフライが机に並ぶ。
お互いそんなに食べないので、いつもこれくらいのアテでちびちび飲みすすめ、仕事の話題、他愛もない僕の恋愛話までいろいろ話すことが多い。
人生経験が多い上司からのアドバイスは、くだらないことであってもやっぱり参考にしたくなる。
でも参考にして実践するのではなく、いったん自分の中で考えてみるようにしている。
というのもやっぱりその人だからできたということもあるし、その考え方が僕、いや万人に当てはまるとは思えないと考える自分がいるからだ。
まぁ、先日最寄りのJR駅前で別れ際に道すがらした恋愛相談に、

「ま、でも最終は”勢い”だよね!」

って言われたときはすごい笑った。
でもその通りかも。
くよくよ考えても仕方ないし、考えている暇があったら行動したほうがマシだよな。
だから、最近の僕は以前の僕と比べてちょっぴり強くなっているんではと思っている。

すっかり机の上のアテはからっぽ、飲み放題もラストオーダーの時刻になった。
そう、いつも飲み放題なのだ。
お互いすっかりいい感じに酔いがまわってしまっていて、終電の時間が近づいていたため、お会計をすませJR駅へと向かうことにした。
駅に着くと思いのほか、電車の到着まで時間があった。

「コンビニでビール買って、そこで飲むか。」

「心の声(え、まだ飲むんかこの人)」

せっかくなので缶ビール一缶付き合うことにした。
もうここからはどんな話をしたかは覚えていないけれど、その瞬間もめちゃくちゃ笑っていたと思う。
やっぱり、好きな人と一緒に好きな時間を過ごせるのって楽しいなと改めて実感した瞬間だった。


上司へのラブレター

改めて考える。
やっぱり上司みたいになりたいけれど、いろいろ考え方がまだまだ足りないし、経験値もまだまだ足りない。
果たしていつになったら追いつけるんだろうか。
今の自分には何が足りないのか?
どんな経験をして、どんな考え方を身につけなければいけないのか?

それを今回教えてもらった。
その言葉を受け取って、やっぱり自分らしさをいい意味でもまず知ること。
次にその自分らしさを活かして、まわりの関わる人とのご縁を大切にしていくことが自分にたったいま繰り返して研ぎ澄ましていかないといけないところなのかもしれない。

まだまだペーペーなんだよな。
楽しみつつペーペー続けていくしかないよな!

「ま、でも最終は”勢い”だよね!」

この一言が、今の僕に欲しかった言葉だったのかもしれない。

まだまだ仕事が一緒にできる。
そんな人と出会えたことに感謝している。

「ま、でも最終は”勢い”だよね!」

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