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まちづくりの参考記事

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まちづくりを進める上で参考にさせてもらっている記事たち。
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記事一覧

閉鎖的ではいられない。移住政策と教育改革で実現する持続可能な地域のありかたとは|コエルワ×教育長

第1弾となる今回のゲストは、上士幌町教育長 小堀雄二(こぼり・ゆうじ)さん。上士幌町は移住・定住対策や子育て支援に積極的に取り組み、2016年には人口がV字回復したとして注目を集めました。また、弊社が提供する長期休暇支援事業「まなび場」を最初に導入した町でもあり、事業実施回数は今年の夏で7回に上ります。「教育」もまちづくりのコンセプトとする上士幌町の教育長とともに、これからの地域社会における教育の在り方を考えていきます。 コエルワと上士幌町のこれまで 阿曽沼陽登(以下、阿

「翻訳家として市役所との間に入る」東京でもバズった地方の雄・豊岡市のPR〈ファーストフォロワーとの出会い方〉

国が「地方創生」を掲げ今年で10年。自治体の創意工夫の取り組みを国が後押しし、地方に「仕事をつくる」「人の流れをつくる」「結婚・出産・子育ての希望をかなえる」「魅力的な地域をつくる」に沿った施策をデジタルも活用して展開してきた。しかしながら、国全体の人口減や東京圏への一極集中の流れを変えるには至っておらず、地方はなお厳しい状況にある。「もう10年」なのか「まだ10年」なのか、地域創生ラボでは後者の姿勢をとり、辛抱強く地方の創生に邁進する開拓者を応援する。 「ファーストペンギ

学生が考える「持続可能なまち」は“ワクワク感”が指標に/『持続可能なまちプロジェクト』進捗会議レポート

2024年6月10日、『持続可能なまちプロジェクト』の学生研究員が集まり、進捗会議を実施し、本プロジェクトの本質について話し合いました。<前回のレポートはこちら> 原点に立ち返った進捗会議。その様子を、ファシリテーターを務めた学生研究員の多田がお伝えします。 参加者紹介 議題① 誰のために・何のためのプロジェクトなのか多田:まずは、本プロジェクトの意義といっても差し支えない部分「何のために、誰のために行っているプロジェクトなのか」について話し合いましょう。 本プロジェクト

美唄の四季の美しさを“のせた”市民バス、運行開始!

5月23日(木)より、美唄ブランド「Be Beautiful」のグラデーションカラーをベースにした新たな美唄市民バスの運行が始まりました。今回のバスラッピングは、美唄シティプロモーション事業で実施したワークショップで市民から寄せられた意見をもとに実現したものです。親しみやすいイラストで美唄の豊かな四季を表現し、美唄市民の方だけでなく、市外の方にもバスを見た際にまちの魅力を一目で感じられるデザインが完成しました。 実現までの背景 北海道美唄市では令和4年度から若者によるシテ

道南サミットキャンプ2024【参加レポ】

2024年5月18・19日に『道南サミットキャンプ2024』が開催されました。 『GIVEと表現』をテーマに掲げた本イベントは、”道南”という共通キーワードを持つ人々が持ち寄った沢山のGIVEと愛で溢れていました。 今回はそんな熱い2日間の参加レポートを皆さんにGIVEします! ◼️『道南サミットキャンプ』について#『道南サミットキャンプ』とは? 今年で3回目の開催となる『道南サミットキャンプ』は、「道南のプレイヤーが繋がり成長するきっかけ作り」を目的とした任意団体・

【さとのば大学のキャンパス紹介】宮城県女川町が地域留学先になったワケ

こんにちは、地域を旅する さとのば大学 編集部です。 さとのば大学では、学生は1年ごとに日本各地の「連携地域」に留学しながら、プロジェクト学習を実践して学んでいきます。連携地域は現在15カ所あり、それぞれの町ならではの特長や良さ、そして課題が存在しています。 この連載では、地域事務局としてさとのば大学と連携しながら、ともに学生を支えてくださっている各地のキープレイヤーを取材。地域づくりにかける想いや、さとのば大学とともに目指していきたい未来についてお話を聞きます。 初回

消滅可能性都市のウソ、消えるのは地方ではなく「地方自治体」である。2024年度版

地方創生が始まる契機となった増田レポートと似たようなレポートが出て話題になっています。10年間で何を学んでいたのかと首を傾げます。まぁ再計算しただけ、ということですが、これを出して自治体に警告しても意味はないのです。その理由について以下で解説しておきます。 そもそも10年前にも解説しましたが、人口が減って再生産ではなくなっても、日本の場合には市町村合併など行政組織を改変して対応していくことで、いきなり地方の仕組みが破綻し、消え去るということはありません。 そもそも人がいな

【保存版】こども家庭庁ができたけど、自治体レベルではなにをしたら良いですか? 

こども家庭庁ができて、こども施策が前に進んでいそう!だけど、自治体レベルでなにをしたら??と思っている皆さん、こちら必読です。 主に、こども・若者支援に関わるNPOの皆さんをメインの対象に記事を書いています。自治体職員の皆さんには、よりテクニカルな内容をお伝えすることもできますので、随時お問い合わせください。 ◎こども家庭庁ができてなにが変わったの? 「こども基本法」という新しい法律ができました。子どもの権利をきちんと定めた日本ではじめての法律です。 こども基本法をも

DOTO-NETとは?(1)ドット道東の過去を振り返れば少し見えてくる?

2023年11月25日にドット道東として、新しいサービスをリリースしました。そのサービス名は「DOTO-NET」。 正直、わかりやすく説明もできていないし、はっきりと何が行われるのかイメージできないかと思います。 まだまだDOTO-NETがなんぞやと理解してもらえていないと思うし僕自身もうまく説明できない部分があります。なので少しずつこうやってテキストで残すことで、自分の言語化と合わせて皆さんにも理解してもらうために、定期的に書いていきたいと思います。 DOTO-NET

地域からの撤退をどう考えるべきか?

1.はじめに 2024年1月1日に石川県能登地方で大規模な地震が発生しました。今なお懸命の捜索活動が続けられているわけですが、今後の復旧・復興を進めるうえで、米山隆一衆議院議員のとある投稿が大きな注目を集めています。 地震前から維持が困難になっていた集落においては、「復興ではなく移住」を推進するべきだとする米山氏の主張は広く拡散し、賛否両方の意見が寄せられています。 ちょっとだけ自己紹介をさせていただくと、僕は1989年に奈良県の旧大塔村という場所で生まれました。 も

第1回 ルーキー・オブ・ザ・イヤー2024 in LOCAL を開催します!

本題の前にスポンサー様のご紹介!!! こういうのは最後にイベントを支えて頂いているスポンサー様の紹介を行うのが通説ですが、倒置法的に冒頭に持ってきました!以下のスポンサー様が今回のイベントを支えていただいております!!! 以下、スポンサー様からの熱いメッセージです!!!!https://www.canva.com/design/DAF0yEFIlR8/Gbm5l0kvbONyF4rB-gtGpA/edit?utm_content=DAF0yEFIlR8&utm_camp

DOTO-NET、というコモンズ

2023年11月25日、ドット道東で新しい取り組みの発表を控えています。 それと同時に釧路市・港まちベース 946BANYAさんにてリリースイベントをします。最近毎日告知しているんですが、これにはみんな絶対来てほしい。 来てね!!!マジ集合です。 ここまで強調するのは、このプロジェクトがドット道東にとって大切な、そして一つの大きなターニングポイントになると考えているからです。 「道東誘致大作戦」、「.doto vol.1発行」、「ビジョンブック #道東の未来 」と、これ

地方のまちづくり版「ジョハリの窓」で、自分の地域を他者視点で振り返る。

自己分析ツールでおなじみの「ジョハリの窓」 前職でもキャリアカウンセリングやコーチングでよく使っていた。 地方、特に都農町のような小さな町でまちづくりをしていると、移住者のぼくらからすると魅力はたくさんあるのに町として気づいてなかったり、その逆だったり、キャリアと似たような、自分と他人の認識ギャップを感じるときがあります。 1.開放の窓これが多ければ多いほど、その町のポテンシャルは大きくなりますよね。 言いかえれば、最終的な目標になるゾーン。町としては、このゾーンを増や

【泊まれる複合施設をつくる⑬】10月25日のクラファンスタート配信のタイムスケジュール公開!

こんにちは!EFC.incの志水 陽平、絹張 蝦夷丸です! みんなでつくるANSHINDOプロジェクトを始めるに至ったストーリーを、赤裸々に綴っていくこのマガジン。 ANSHINDOプロジェクトとは、北海道上川町の中心市街地にある元薬局(安心堂)の空き店舗を活用して、1階を飲食や小売店、2階をまちやど(宿泊施設)、3階をシェアオフィスへと整備して運営するプロジェクトとのこと。 これまでの記事はこちらです! 前回の記事ではクラウドファンディングに挑戦すること、そしてそれに