「ギックリ腰は筋肉痛」である。② ギックリ腰の痛みには2種類ある。
ギックリ腰の痛みには2種類ある。
・増していく激痛
・消えていく激痛
である。
はじめに、ギックリ腰になってしまっても、激痛を感じない角度を維持できれば痛みはゼロである。その痛みのない角度がいつもよりも大幅に良い姿勢なため、その姿勢で動くことが上手くいかず、角度が維持できずに激痛を発生させてしまう。
たいていの人は、何をするにも少しでも激痛を感じると止めてしまうため、1つの動きで何度も激痛を感じるから恐怖が増してしまう。
痛みが嫌いならば、思い切って一度で激痛の角度を超えるに限る。
そんな激痛の角度をどう出すかによって痛みが変わる。
激痛期に「腰を丸めるか、腰を反るか」である。
まず、腰を丸めれば増していく痛みになる。おそらく1秒も耐えることができない。イヤな激痛でパニックになるであろう。ギックリ腰といえば前にかがめないのはこれが理由である。ギックリ腰の経験豊富な私でも、何度やっても2秒耐えられない激痛とストレスを伴う。
次に、腰を反らせれば消えていく痛みになる。お尻をクイッと上げるように腰を反らせると完璧である。やはり、反った瞬間痛みは出るが、そのまま10秒から20秒すると痛みが消えていく。稀にひどい時に、40秒から1分程度かかることがある。長時間座り続けて立った時、「イタタタタ」と腰が伸びずに伸ばすのに数秒かかる痛みのギックリ腰版である。
重要なのは、ギックリ腰が治っていく段階で、どちらの痛みを選択するかである。
一般的に、ギックリ腰は何もしなくても2日~3日で激痛期が終わる。そこから徐々に痛みが小さくなり、1週間から2週間で恐怖心さえなければ元通りの生活に戻る。この激痛期が終わり、徐々に痛みが無くなるとき、2種類のどちらの痛みを選択するかで改善後の状態が大きく変わる。
増していく痛みは激痛期には絶対に耐えられないが、激痛期が過ぎるほど腰を丸くできるようになる。つまり、いつもの悪い姿勢ができるようになるのだ。単に早くいつもの生活に戻りたいのならこちらをお勧めする。
一方、消えていく痛みを経験するように、お尻をクイッと上げた動きをたくさんしていると、痛みは小さくなるが、いつまでたってもギックリ腰の痛みは消えない。ただ、いつもより良い姿勢で生活することになる。私は最長で約1ヵ月ギックリ腰の痛みを継続させたことがある。その時、2週間を過ぎるころ、ギックリ腰の痛みから腰の奥のほうで筋肉痛の痛みを感じることができるようになる。
その筋肉痛が無くなるまでお尻を上げ続けると、今までのギックリ腰からの改善とは全く違う改善をしたのである。
体重も78㎏から72㎏代まで5㎏程も減った。
食事・間食はいつも通り、運動は痛いからしていない。
もはやギックリ腰の恐怖心が無くなった、頭のおかしい者にしかたどり着けない領域である。
もともとギックリ腰の原因の筋肉疲労は、それ以上腰が丸くならないようにストッパーのように固まった筋肉の疲労である。
その固まったものが何かの拍子に緩んでしまった時に激痛として起こる筋肉痛がギックリ腰である。
その疲労を元から取ることが、真の改善である。
腰を丸くした増していく痛みを選んだ時、再度いつもの疲労を蓄積させて早く新たなストッパーを作るから早く痛みから解放される。疲労を上手に積み重ねる選択である。
ちなみに私はこのストッパー疲労を取るために、お尻をクイッと上げ続ける生活でギックリ腰を意図的に出しては明らかな筋肉痛にすることを繰り返している。
結果として現在、47歳・身長184㎝・体重67㎏・BMI19.7 (最低64㎏BMI18.9痩せすぎた。) ギックリ腰が出せずに悩む。