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トレーナー1年生のための教科書 姿勢の歪みとは?

 こんにちは、トレーナーの山下です。今回は姿勢の歪みについて書いていきます。

そもそも歪みとは?

 よく「姿勢が歪んでる」とか聞きますが、その姿勢の歪みとはいったい何なのでしょうか?
たまにクライアントが「私、骨が歪んでると思う」なんておっしゃるのですが、本当に骨が歪んでるから姿勢が歪んでいるんでしょうか?

 まず、みなさんに知っておいてもらいたいのは、よほどのことが無い限り、骨自体が歪むことはありえません
では、なぜ姿勢が歪むのかと言うと、その原因はほとんどの場合、筋肉にあります。つまり筋肉の過緊張が姿勢の歪みを起こします
 筋肉が緊張すると、その筋が付着している骨が引っ張られます。このとき緊張が正常の範囲内であれば身体が無意識にバランスをとり、姿勢は崩れません。
 しかし、ストレスや仕事などで慢性的に筋肉の緊張が続くと徐々にバランスが崩れていき、骨の配列、つまり姿勢が歪んでしまうのです。
では、姿勢が歪んでしまったら、どのようにアプローチすれば良いのでしょうか?

まずはパッシブなアプローチから

 姿勢の歪みは筋肉の過緊張が原因なので、それを取り除くことが姿勢を正す方法となります。
 アプローチの順番としてはトレーナーによるストレッチやリリースなどのパッシブなものから行うと良いです。特に筋緊張が強い方は力を抜くこと自体が苦手だったりするので、トレーナー側でクライアントの四肢を動かすこと、筋肉の緊張を和らげることが出来ます。

アクティブは優しく緩やかに

 パッシブなアプローチが終わったら、次はアクティブなアプローチです。この時に大事なことは、負荷がほとんど無い動きをしてもらうことです。例えば、ストレッチポールに仰向けに乗って手足を小さく揺する運動や、四つ這いで脱力し、背骨をモゾモゾと小さく動かす運動などがあります。

 筋肉には力を発揮したあとに自動的に緩む性質があります。ただ、やみくもに動かそうとすると筋肉が余計に緊張してしまうので、優しく緩やかに身体を動かすことがポイントです。そうすることで筋肉に適度な刺激が伝わり、固くなった部位を少しずつ緩めることが出来ます。

 筋肉がリラックスすることで骨の配列が理想の状態に近づき、姿勢の歪みが改善されていきます。姿勢が整ったところで負荷をかけ強化を行っていきます。

まとめ

骨自体は滅多なことでは歪まない。
緊張が強い人はパッシブなコンディショニングから。
アクティブコンディショニングは優しく動く。

いかがだったでしょうか?修正(コンディショニング)が上手くいくと、その次の強化(トレーニング)も効果が出やすくなります。
ぜひ参考にしてみてください!
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