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「詩の本」を読んで

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2021年2月からnoteに自作詩を投稿しています。詩を書きだしたのがその前年20年12月から…という詩も文学もまだまだ勉強途上。そんな私が読んだ古今の詩集、詩に関する本を読んだ…
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2023年5月の記事一覧

■平易であることの、どこが悪い?!

■平易であることの、どこが悪い?!

「詩の本」を読んで(29)◇相田みつを「にんげんだもの」(文化出版局、1984年4月刊)

現代詩実作講座に2年余り、回数にして28回通っている。
ご指導いただいている大先生が、一度だけ相田みつをについてぽつりと漏らしたことがある。
どういう言い方をしたのか、はっきり思い出せないが、ネガティブな言い方であった。

Wikipediaの相田みつをの項には、賛否両論が書かれており、その批判的な言い方が

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■戦争体験…働くことの「重み」

■戦争体験…働くことの「重み」

「詩の本」を読んで(28) 石垣りん◇「朝のあかり-石垣りんエッセイ集-」(中公文庫、2023年2月刊)

詩に比べると、石垣りんのエッセーは強い印象を残さないが、平易に素直な気持ちを書いているという点で、この詩人には好感を持つ。

◇伊藤比呂美編「石垣りん詩集」(岩波文庫、2015年11月刊)

今年出たエッセー集だけ取り上げるつもりだったが、今週に入って、会社を辞める決断(会社から契約更新しな

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