
【メンタル】良くなりたい、元気になりたい人へ。休むとは自分を甘やかすこと
メンタルの調子がよくない人に対して「少し休みましょう」という声かけをよく聞きますよね。
20年近くメンタル疾患と付き合ってきた私も散々言われてきたし、確かに体や心や頭を休めることはとても大切です。
ただ、かつての自分を含め、奥深く病んでしまっている人、絶望している人、休んだけれど良くならない…という人に、「休む」=「ただ疲れをとる」ではダメだと知ってほしい。
「休む」は、=「しっかり自分を甘やかす」なのです。
体と心と頭を休めているその時間を楽しいと思うこと、が元気になるための正しい休み方なのです。
例えばたくさん寝れば、体の内臓はちゃんと休まってくれます。
栄養を摂って体を機能させる、正常に働かせる、そういった物理的な疲労回復・元気のつけ方はまず絶対に大事です。
休みの日にごろごろ寝転ぶだけの小さなお休みでもいいのです。
ただ状況が許すならば、大きめのお休みをしてみてほしい。
しばらく仕事を休んだり、他人との予定や関わりのない生活です。
真面目で気遣い人で何事にも向き合って頑張ってしまうあなたは、一度、思い切ったシャットダウンが必要です。
確かに生活をガラリと変えることは勇気が要ります。
でもずっと苦しんできた上で良くなりたい元気に生きたい、と切望するのならば、それ以上に大事にしなきゃいけないことなんて無いのです。
人に気を遣う疲労をなくす、神経を休める、自分1人もしくは自分が一緒にいたいと思う人とだけ一緒にいる。
できるならばそんな時間を取れるといいです。
そして大事なのはこの大なり小なり休んでいる時に、罪悪感を感じないこと、目一杯楽しむことです。
ゴロゴロしてストレスもなくて、そんな生活そんな時間、「ただ最高に楽しいだけじゃん」と見えるかもしれないけれど、そう思えないのが悲しいメンタル。
私の場合は、少しどころか数年休みました。
仕事を辞めてただ家にいる。
寝ても遊んでもいい、ただ好きな事やりたい事だけをやってのんびり過ごしましょう、という環境でした。
人生の休憩時間、自分でもだいぶ思い切った行動でしたがこれで絶対良くなるんだ、と決めたのです。
それなのに私は結局、家でゴロゴロしたり気ままにカラオケに行ったりしていた生活を楽しめなかったのです。
体調的な不調は少し減ったけれど、何もしていない事を気にしない、そんな自分を責めない、というのが難しかった。
「何をやっているんだろう」「きちんと生きないと」「やらないと」「申し訳ない自分は情けない人間だなぁ」
とどうしても思ってしまう。
人生を休んでいる自分に罪悪感とか情けないの気持ちが強く、「楽しい」と思えなかったのです。
今ならわかる、これが自己肯定感の低さなんだと。
自己肯定感とは、ダメな自分も好きになってあげる、何もできなくても生きてるだけで自分すごい、と思ってあげること。
ちゃんとしている自分を好きでいるだけじゃなくて、ダラダラお休みしている自分も好きになる。
「こんなんじゃダメだなぁ」と思わないこと、自分を甘やかすのです。
人生の休息期間でも一日の少しの時間でも、目一杯ダラダラを味わう。
これができればメンタルはぐんぐん良くなります。
もちろん、それが簡単に出来ればこんなに病んでいませんよね。
理解してくれる人がそばにいて、「今日もただダラダラしてえらい!」「さ、コーヒーとケーキ買ってきたよ」「マッサージまで送って行くよ」と物凄いお膳立て?をしてもらっても、「ありがとう、ありがとう。こんなにしてもらってるのに私はなんてダメなんだろう」…となってしまう笑。
他人に甘やかされるだけではダメで、ちゃんと自分で自分を甘やかさないと自己肯定感は育たないのです。
だから簡単にすぐできることではないと思いますが、知識として1つの考え方として、少しでも何かの時に意識してもらえたら。
こういったポジティブな情報はできれば毎日、ことある毎に触れた方がいいのです。
私も小さな積み重ねで少しずつ軌道に乗って、「これ第二の人生始まってるわ」と思えるようになってきた最近、やっと、理解してできるようになってきました。
人生休憩時期をいまいち失敗に終わってから約10年、少し前までは休みの日にダラダラ過ごすことにまだ罪悪感たっぷりでした。
どこにも連れていけなかった子供に申し訳ない、アクティブに出掛けたら出掛けたで家がくちゃくちゃのまま月曜日を始めることに嫌な気持ち…
「とことん休む」も「楽しく遊ぶ」も結局は自分に対するイライラが自然と溜まっていく状態でした。
今では「今日一日ダラダラして楽しかったわ!元気チャージできた」「勢いで遊びに出かけてよかった!楽しかった」と純粋に思えることが多いです。
小さなお休みならまだしも、休職したり社会から距離をおいてただ休むなんてしたら、自分はダメ人間になっていくんじゃなかろうか?と思うかもしれません。
大丈夫です、いざとなったらちゃんと出来ます。仕事も社会生活も人付き合いも。
だってあなたはずっとそういうのが上手だったから。
悲しいかな、身についているから笑。
それに例えばもし今までのような社会生活を送ることができなくなったとして、それはどのくらい困ることなのでしょうか。
今までちゃんと生きてきて頑張ってきて無理がたたって身体がSOSを出したから今のこの苦しい状態なのです。
それを治さず放っておいて、今より良く生きれる訳がない。
まずは元気になること、ちゃんと健全なメンタルになればそこからどんな道だって選択できます。
すごーく小さな話をすれば、グダグダに月曜日が始まってもたっぷり自分を甘やかした充実感があればどこかでスイッチが入ります。
平日の仕事終わりに、休みの日にやれなかった買物も掃除も作り置きもバババー!とやれてしまう時もあります。
すごく小さな話ですが笑。
この文章が、今苦しんでいる人のほんの1つの手助けになるといいと切に願います。
まずは休んでいる時間を堪能できるようになったら前進です!
物理的に体を休め、人と付き合う神経を休め、楽しいこと以外は考えるのをやめて、そしてそれを堪能すること!
自分に甘く甘く甘く、です。