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読後寸評

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読んだ本で感じたことを綴っています。 好きな作家はラディゲですが、最近よく読むのはジェンダー論。A4用紙1枚程度で、800〜1000字程の感想文です。
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2023年11月の記事一覧

女1人で全個制覇(^^)「47都道府県女ひとりで行ってみよう」

女1人で全個制覇(^^)「47都道府県女ひとりで行ってみよう」

本(47都道府県女ひとりで行ってみよう)

47都道府県を月1回のペースで全国制覇した旅行エッセイです。タイトルにあるように女性1人で旅したもので、年間12カ所ですから、2003年から2006年まで足掛け4年かけたことになります。
筆者の益田ミリさんはイラストレーターですが、エッセイや小説も執筆しています。文庫本では1地方5ページ程で、6ページ目に旅の出費内訳と4コマ漫画が描かれています。筆者は東

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広告業界に潜むジェンダーギャップを観察し分析した本「ジェンダー目線の広告観察」

広告業界に潜むジェンダーギャップを観察し分析した本「ジェンダー目線の広告観察」

本(ジェンダー目線の広告観察)(長文失礼します)

広告に潜むジェンダーギャップの実態を、そのジェンダー目線から観察し分析した本です。筆者の小林美香さんは写真やジェンダー表象に関する研修講座や展覧会の企画の他、雑誌やウェブメディアなどでも執筆しています。

広告においてはこうしたジェンダーギャップに限定されず、LGBTQに代表されるマイノリティーへのギャップも存在し、筆者は広告業界の現状を以下のよ

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タモリが言って話題の新しい戦前について対談した本「新しい戦前」

タモリが言って話題の新しい戦前について対談した本「新しい戦前」

本(新しい戦前)(長文失礼します)

民主主義が形骸化して閉塞感が強まる現代の日本を「新しい戦前」と呼び、その現状を論考した本です。タモリさんが言って話題になった「新しい戦前」ですが、この本では論客の内田樹さんと若手の政治学者、白井聡さんによる対談形式で進行し、様々な角度から「新しい戦前」の問題点を議論していきます。

最初に今日の政治の劣化は、国民の政治への無関心が最大の原因であると述べています

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実際に使える700語⁉️の本「すごい言い換え700語」

実際に使える700語⁉️の本「すごい言い換え700語」

本(すごい言い換え700語)

日常生活における会話を、スムーズに行うための言葉の言い換えを集めた本です。これはもう感想などではなく、ひたすらその言い換えの妙技に感心するのが得策だと思いますので、読みながらメモした言い換えの例文の数々を引用していきます。

言い換えにも何パターンかのシチュエーションがあり、それぞれの状況での言いかえが1ページごとに紹介されています。勿論例文ですから、中にはこれはア

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