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ウェビナーに参加してみて
新型コロナウイルスの影響で次々とイベントの中止が報告され、その多くが活動の場所をオンラインへと移している。そんななか、私が初めてウェビナーに参加したときの所感を述べたい。
オンラインイベントの活用は目的に応じた使い分けが何より重要である。音楽やスポーツの場合は、その場の一体感や生の興奮を味わうことが何より大事であるため、VR技術などによるリアルに近づけたオンラインの世界はあっても、リアルに勝るオ
帰ってきた、新しい日常
緊急事態宣言が明けて、街にも人やお金の流れが戻ってきました。週末の渋谷、新宿はどこも人だかりができていて、気のせいか、コロナ前よりも人が多く感じるほどです。これまで家の中に押し込められていたエネルギーが一気に放出されているのでしょう。良い意味で、ごちゃごちゃとして嫌いだった東京の日常が帰ってきています。
ところが、帰ってきた日常の至るところには新しい日常も散りばめられています。ファッションと一体
「久しぶり」で気づくこと
大学時代、私は大事なときに大怪我をした。部活動の集大成として決死の想いで挑戦していた最後のリーグ戦。ほんの一瞬で残りの競技人生を失った。当たり前が当たり前じゃなくなったとき、人はそのことの大切さに気づく。私もこのとき、アイスホッケーという競技がどれほど好きであったのか、試合に出れないことがどれほど悔しいことなのか等、言われてみれば当然のことだが、改めて色々な感謝の想いに気づくことができた。
そし
見知らぬ人同士がいがみ合う"今"の世界
何やら新しい世界があるという。彼曰く、そこでは見知らぬ人同士が自由にやり取りし、互いに有益な情報を交換し合っているらしい。「その世界には私でも入れるの?」と聞くと、彼は「もちろん、簡単な登録手続きで誰でも入れるよ。」と答えた。「知らない人に自分を晒すみたいでなんだか心配だなぁ。」と言うと、彼は「大丈夫、そこでは別の自分として振る舞うことができるんだ。」と私の消しきれない不安を和らげた。確かに、お得
もっとみるコロナモラトリアムの終焉
首都圏の一都三県と北海道をのぞいて、ついに緊急事態宣言が解除された。25日には安倍首相が全国解除の可能性についても判断する予定だ。
およそ二ヶ月間つづいた自粛生活もいよいよおしまいか。みんなは解除を嬉しいと思っているのかな。それとも、まだ早いと思っているのかな。いざ、解除の流れが強まると、モラトリアムの終焉を感じずにはいられない。これは前にも経験したことがある。そう、幼い頃の長い夏休みが終わ
新型コロナで見直される日本的雇用の価値
新型コロナウイルス以降、米国では失業者が相次いでいる。失業保険の申請数は8週間で3600万件を突破し、5月の失業率は20%に達する可能性もあると言われている。日本においても、その割合は一桁%にとどまっているが、失業者の数は増えつづけている。
こうしたなか、FRBのパウエル議長はオンラインセミナーの講演で次のように述べている。
"失業が長引けば持っているスキルの価値がなくなり、人脈も失われる
子ども頃の発想をもって、毎日を自分なりに楽しく過ごしたい
久しぶりに千葉にある実家の周りを走った。
懐かしい場所を通り過ぎていく。私が通った小学校、中学校、私がよく遊んだ公園、広場、私がよくお邪魔しに行った友だちの家、マンション。10年以上が経っても彼らの表情は何一つ変わっていない。
途切れとぎれに人とすれ違う。マスクをして仲睦まじくゆたゆたと散歩する老夫婦、ランニングをして汗を流すおじさん、ピザーラの宅配バイトに向かう青年、休校のなか友だち
「雨宮蛍」的な生活も案外悪くない
完全在宅勤務になって2週目、今週もほとんど家から出ていない。家の中では髪を結び使い古したTシャツとジャージを着て、完全に「ホタルノヒカリ」スタイルだ。仕事の合間に椅子から立ち上がるときには、心のなかで「どっこいしょ〜いち」なんて言ったりする。綾瀬はるかと違って全然かわいくない。
"あぁ、過去最大級に干物生活を送っている。それはみんなも同じか。世界中が「雨宮蛍」に溢れているとは、なんとゆるくて平和
歴史の教科書の1ページを生き抜こう
小学生の頃、「社会」の教科書を読んで思った。武士ってなんだかかっこいいなぁ。ちょうどクレヨンしんちゃんのアッパレ戦国大合戦がやっていた頃で、映画を観て子どもながらに涙した。
中学生の頃、「歴史」の教科書を読んで思った。人類の歴史は長くていつの時代も争いは絶えなかったのだなぁ。古代から中世、近世そして近代までを時代の流れとして初めて捉えた。
高校生の頃、「日本史」そして「世界史」の教科書
「世代を超えて愛される」スターウォーズ
先週ついに「スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け」を観に行った。
スターウォーズと言えば、世界中で人気の長編SF超大作である。1978年に日本で第一作が公開されてから40年以上を経て、今年ようやく全九部作の完結を迎えた。完結までに40年。純粋無垢な子どもの頃にそれを観た人も、今では50歳前後で管理職クラスのおじさんだ。
ぼくが小学生の頃に観たのは四作目となる「エピソード1」であった。そ
新型ウイルスをきっかけに見直される人との繋がり
いよいよ、新型コロナウイルスの感染拡大による影響が様々な方面で現れてきた。企業の時差出勤や在宅勤務、イベント・公演の中止、宿泊施設の倒産、学校の休校、そして金融市場の暴落。駅や街を歩けばどこもマスクを着けた人集りで、さながらパンデミック映画の登場人物にでもなった気分だ。こうやって人類はいつか滅亡していくのだろう。感染を防ごうとしても防ぎきれないほどに僕らは繋がってしまっている。
それと同時に
「BAD HOP」が魅せるラッパーとしての生き様
新型コロナウイルスの影響でライブイベントが次々と中止になる中、ある日本のヒップホップグループが横浜アリーナで無観客ライブを行い、そのパフォーマンスをYouTubeで生配信した。そのグループの名前は「BAD HOP」。名前の通り、神奈川県川崎市の不良の幼なじみで結成された若手ラッパー集団である。
アリーナと聞くとライブとして普通のようにも思えるが、今回「BAD HOP WORLD 2020」と銘を
「3月11日」に考える、当時と今の違い
まさか今を生きる大人で「3月11日」が何の日か答えられない人はいないだろう。この日は僕らにとって忘れられない、いや、これから先も忘れさせてはならない悲劇の日だ。東北地方を襲った東日本大震災から今年で早9年。当時は、被災地を中心にネガティブな感情が広がっていたが、全国各地からボランティアや生活物資、義援金が集まり、みんなで東北をポジティブにしようという想いに溢れていた。
こうした中、原発を巡っ