【相部屋の同級生?】リンパ芽球性リンパ腫・白血病

遠い遠い異国の地でのできごと。これが、事実かフィクションかは、読者の皆さんのご想像にお任せします。

入院中、相部屋に同年代の女の子が入院した。

リンパ腫疑いで胸腔鏡手術による生検のために入院という触れ込みだった。

一時は検査の途中経過では、ホジキンリンパ腫っぽい情報が多かったよう。

その時、主治医の若き先輩が「せめて、ホジキンでよかった~」と、ポロッとこぼしたそう。それをこの子は聞いていた。

私達の同室入院中、私は治療終盤、彼女は検査待ちでこれから治療開始という局面。

ある日、いつものように私が自分のベッドで寝ていると、彼女が「ホジキンと非ホジキンの両方のマーカーを併せ持っていると分かった。結局、色々検査結果が出揃った結果、非ホジキンリンパ腫の治療をするのが有力だと主治医(科)が説明してくれた」と話してくれた。

その子の口から他にも治療レジメン候補がいくつかあるとか、治療の激しさ、より早く寛解したいとか、長期寛解の重要性など、色々と彼女の考えを聞き、二人で話し合った。彼女がセカンドオピニオンを聞きに行くか、このまま自分の所属医学部のある病院を信じて治療をするか迷いがあると打ち明けられた。そして、もしも転院したら、信頼関係やらの関係で、今後学校を変わらないといけないのではないかとの葛藤を相談された。

気持ちは想像できる……

私も自身を指導し、成績に影響力のある立場の教授陣に、絶対に病気や治療について知られたくないとも思ったことがある。交換留学中に緊急入院になったので、この病院は私の母校ではない。

そして、この辺の「患者として」と「生徒として」の立場や状況が100%切り離されて考えられそうで、実は切り離されていないような、なんとも迷う状況も凄く共感できる。実際のところ、当事者となったら色々な可能性を考えてしまう。

ましてや、転院となると、喧嘩別れじゃないにせよ、やはり色々と直線で簡明な一本道だけではないという発想もあろう。

とはいえ、私は「命や人生には変えられないから、セカンドオピニオンを聞きたいなら、聞いた方がいいと思うよ。特に、診断とどの抗がん剤で治療を開始するかは重要だから、体調を優先した方がいいと思う。教授も理解するだろうし、生きてさえいれば、学校はどうとでもなると思うよ。」(まぁ、これが冬後半から春くらいだろうか? 私は秋から復学予定だったし、私の治療後半という時期と彼女の治療初期というタイミングでも違う。私とは学年も違う。そして、LBLと別の珍しいリンパ腫でも違う。)

その後、彼女は私服に着替えて、ちょっと外の空気吸ってくる、と病室を離れた。彼女は毎朝私服に着替えて日中を過ごし、夜パジャマに着替えて眠りについていた。この病棟では、室外への出入りも自由だ。

私は私で、「気をつけてね」と何も聞かずに、何も考えずに送り出した後、眠りに落ちた。

気がつくと、彼女は帰って来ており、革ジャン風のタイトなカーキ色のジャケットを脱ぎながら、興奮気味に色々話してくれた。(聞くと、革ジャンではなかった、ホッ😮‍💨😌)

実は、彼氏のバイクで院外を走って来たそう。(国立大学の奨学金生。所得に関係なく、公立高校出身者が一般的。ヤンキーとも違う。塾主体じゃない風土だったので、親が超金持ちで学生で外車を親が買ってくれてて〜といった、私立医学部男子のイメージとも違うと思う。けど、高くはないけどゲンチャリではなく、ちゃんとした跨がる黒主体で黄色が入った乗りごたえある、けどゴツくないバイクとか。昭和の田舎で奮発していいバイクを少し値引きして買わせてもらって、自分でちょっとイジったみたいな感じ? 昭和を知らずに、勝手なイメージだけど…… 彼氏のバイクってのは、こんな雰囲気。)

その時のこと、気分転換が必要だったこと、スタッフにはナイショと、そしてリスクも分かっている、と。外で一人で走ってるから、人からの感染リスクは低くて、病院と変わらないと。

苦笑……

まぁ、気持ちは想像はできる気もする。

そして、実はほぼ毎日院外に外出していたことも教えてくれちゃった。

あ〜 ……😅 楽しむのも大切よね…… けど、こりゃ流石にちょいと…… (心の声:「入院の意味ないじゃーん。オイオイ……元気だなぁ。まぁ、気持ちは想像できるけど……」)[秘密って、聞いてそれを一緒に守り通す人も実は心労が凄い。(だから、昔は基本的に誰とも私は自分の秘密は共有しなかった……😅良いか悪いかはさておき……)]

とはいえ、本人も医学生で(けど、低学年だからまだ臨床そんなでもない😓)、リスクを承知で行動しているのならば、自己責任。ハチ切れそうな心の重圧に、どうしても必要な気分転換だったのだろう。

転んで、頭打って、脳出血で致命傷や重大な後遺症残す事態にならずによかったね…… とも思いながら、感染大丈夫か?とも結構本気で考えた。

とはいえ、私から密告はせず、本人が後でスタッフに伝えた方が良いだろう、と考えた。

「血小板今いくつ?」や「自然界の土などからの感染も気をつけて」、「大丈夫だとは思うけど、感染時の投薬内容などに影響あることもあるから、スタッフに伝えた方が良いと思うよ」ら辺を彼女に言ったと思う。

ま、色々あるよね。

そして、話題は彼氏へと移っていった。ホジキンリンパ腫とは違うから、伝えた方がいいか。どう伝えるか。「だって、ケモ(抗がん剤/化学療法)やって、「はい完治」ってなのと少し違うでしょ?」(色々なリンパ腫があり、ホジキンリンパ腫も抗がん剤は辛く、再発するとかなり厳しい。しかし、若年者のホジキンリンパ腫はほぼ治るという第一感はある。)

そして、今の彼氏じゃない人と将来的に付き合う際、デートを始める前に病歴を全て赤裸々に話すか、あるいはもう少し慣れてきてから話すか。

相手への責任、相手への配慮、自分の人生、と。(この時、付き合おうとした時に、いきなり幼少期の人生暴露を語られて、ビックリした背景を思い出しながら、こういう風土なんだ、となんとなく納得した。)

たしかにね、色々考えるよね。

アハハ、ま、人生色々。

今を大切に生きよう!

追記:医学生や医者って、皆が思うほど健康な人ばかりではないのよ。

白血病と移植関係のオススメの本↓↓

  • アラサー闘病記:〜急性骨髄性白血病 緊急入院から臍帯血移植まで〜
    ↑↑本は自費出版ですが、これから闘病を始める方々に参考になると思いますよ。
    そして、今を前向きに生きるためにも、結構良いです。

今を大切に生きよう!

追記:ちなみに私の場合には、指導者は皆普通に病気だろうが、今仕事できてれば関係ないじゃん、けどもしなんか困ったことがあったら教えてね〜。ってな、軽くて頼もしい感じで接してくれた。あ〜〜〜〜!!!!!!懐かしいーーーーーーーーーー!!!!!! 病気や障害が本当に取るにたらないただの情報って感じで、環境的にもだから特別も差別もなくて、本当の意味で多様性がすんなり受け入れられてる、正にインクルージョン。だーーー!懐かしい。本当、病気や障害で本人が「〇〇に困っています」とか「〇〇を助けてください」とか言ったら、そこはなにかお願いできると助かる。けど、低身長の人が「あ、ついでにそれ取って!」って言うのと変わらない。最初から構える必要も、必要以上に配慮や遠慮もする必要ない。普通、ただ普通の日常が懐かしい。

tantrum fertig……😅

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