「副業こそサステナブルに」会社員×映像クリエイターの両立を実現するキャリアハック術
様々な分野で活躍するクリエイターやマーケター、起業家・フリーランスが集うコミュニティ「lyf Creators' Lab(ライフ・クリエイターズ・ラボ)」。
2024年4月17日(水)にlyf銀座東京・2階CONNECTスペースにて、lyf Creators' Lab主催のワークショップが行われました。
第3回目となる今回のゲストは映像クリエイターのSHUKEI(シュウケイ)さんです。メーカー企業に勤務する会社員でありながら、映像クリエイターとしても活躍中のSHUKEIさんに「会社員とクリエイターの両立を実現するキャリアハック術」をお話しいただきました。
▼ゲストプロフィール
ワークショップ「会社員とクリエイターの両立を実現するキャリアハック術」
社会人2年目から趣味で映像制作を始めたというSHUKEIさん。旅が好きだったからこそ気づいた「地方に眠る、日本の魅力」を世界中に届けることをコンセプトに、発信を続けています。
兼業クリエイターの戦略「強みの掛け合わせで独自のポジションを確立」
井上(lyf銀座東京 lyf統括支配人):会社員と映像クリエイター、二足のわらじを履いて働く中で、どのようなことを意識されてきたのでしょうか?
SHUKEI:私が意識している兼業クリエイターの「戦略」は3つあります。
まずは「専門性を磨く」ことです。普段は会社員としての業務が優先であるため、やはり専業クリエイターと比べると時間的制約があるんです。そんなハンデがある中でもお仕事を依頼してもらえるクリエイターになるためには、自分独自のポジションを確立することが大切になります。
そこで意識しているのが強みの掛け合わせです。100人に1人の希少性も3つ掛け合わさると、100万人に1人の人材になれますよね。私の場合は「日英バイリンガル」「旅行・観光PR」「クオリティの高い映像」の3つの強みを活かしています。
2つ目が「人とのつながり」です。SNSなどオンラインで交流するだけでなく、実際に会って対話することを意識しています。自分から声をかけるのは少々ハードルが高いかもしれません。
だからこそ「1度でも会って話したことがある」という事実が、相手からの信頼につながるため、お仕事したい人がいる方はぜひ積極的につながりを作ることを意識してみてください。
3つ目は「実績づくり」です。コンテストに応募したり、ネームバリューのある企業のプロジェクトに参加したり、自信を持って人に見せられる実績をストックしていくことを、特に駆け出し期には意識していました。
専門性やスキルに加えて、信頼感のある実績をアピールし、「この人には安心して任せられる」と思ってもらえる状態を作っておくと、声がかかりやすくなると思います。
参加者:コンテストでは、賞を取ることを重視されているのでしょうか?
SHUKEI:賞も大切だと考えていますが、受賞したからたくさん仕事をいただける、というわけでもなく……。ただ、受賞を意識することがクオリティをキープするモチベーションにつながる一面もあります。
井上:コンテストに応募することが、作品のKPIのような役割を担っているんですね。
クリエイターの仕事獲得方法「DMやメールで企業に直接アピール!」
井上:ここからは皆さんも気になるクリエイターのお仕事獲得方法についてお話いただきましょう。ところで、SHUKEIさんの映像制作活動の初めの一歩は何だったのですか?
SHUKEI:最初はお仕事ではなく、個人のYouTubeをメインに活動していました。ただ、YouTubeは単体の運用だけで伸ばすのは難しい媒体と考えています。(特にクオリティ重視 & 投稿頻度が少ない場合)
そこで、より人の目に付きやすいInstagramやX(Twitter)を活用し始めました。海外のフォロワーに個別で「日本の魅力をYouTubeで発信しているから見て!」と長文DMを送ったことも……(笑)。おかげで私のYouTubeの登録者の半数は海外のユーザーです。
井上:地道にアピールを続けることが大切なんですね! YouTubeから活動をスタートさせ、実際にお仕事を得るために、どのような選択をされてきたのでしょうか?
SHUKEI:お仕事をしたい企業とつながるために、社員さんのSNSからアプローチをかけました。お話してからすぐにマッチする案件と出会えなくても、のちのち別の依頼をいただけることもあるので、勇気を出して「一緒に働きたいです!」と伝えてみるといいと思います。
あとは、セミナーやイベントで名刺を配り、終了後には自己紹介や一緒にやってみたいことを記したメールを送って存在をアピールしていました。
井上:マメですね……!
SHUKEI:大変ではありますが、自分を知ってもらうきっかけとしては有効です。メーカーであれば、試してみたい機材を伝えてみるのもアリですね。企業側も機材のフィードバックはいつでもウェルカムなことが多いので。もちろん、厚かましくならないように伝え方は重要です(笑)。
井上:粘り強さが大切なんですね。
SHUKEI:さらに、発信力・集客力があれば、マネタイズの幅が広がるので、SNS発信も駆け出し期には重要視していました。届けたい人に届けられる力を持つことで、ほかのクリエイターとの差別化を図っています。
とはいえ、何万人もフォロワーを得る必要はありません。日々のアウトプットに手を抜かず、継続的に発信することでエンゲージメントを高め、ファンを作ることのほうが仕事につながります。5年、10年、長いスパンで捉えて、時間を味方に付けましょう!
兼業クリエイターの心構え「副業でストレスが溜まるのはサステナブルではない」
SHUKEI:ワークショップの最後に、兼業クリエイターとして生きる上での5つのヒントをご紹介します。
まず、兼業クリエイターはハードです。私の場合は平日働いた後に4時間、休日はほぼフルタイムを映像制作に充てています。ハードワークでもいいと思えるほど、楽しめることを見つけられるとうまくいくと思います。
井上:会社勤めの後に4時間も……!
SHUKEI:忙しい中でも、インプットの時間を確保するために、食事の時間や通勤中、入浴中などありとあらゆる隙間時間を活用していますね。
目的のないネットサーフィンや仕事につながらない飲み会の時間を削り、時間をなんとか生み出しています。ただ、友人との交流を断つのは弊害もあるので、皆さんはよくよく考えてくださいね(笑)。
また、お仕事を受ける基準としては、報酬も大切ですが、それ以上にやりがいを重視しています。副業ならではの考え方かもしれませんね。ただお金を稼ぐのであれば、本業をがんばればいい。報酬を重視して副業でストレスが溜まるのはサステナブルではありません。
最後に、人間やらない理由を見つけるほうがラクだからこそ、駆け出し期は特に、「イエスマン」の精神でいることが大切です。私も興味があることなら、まずはとにかく「やります!」と返事をするようにしています。
井上:たしかに、成功と失敗の分かれ道はチャンスが巡ってきたときに迷わず飛び込めるかどうか。SHUKEIさんが選ばれるクリエイターである理由がわかったような気がします!
「理想の1日を考えてみよう」ワークショップ&交流会
第2部ではワークショップと参加者交流会が行われました。ワークショップの内容は、SHUKEIさんが取り組んできたという「理想の1日を考えてみよう」。それぞれが目指すゴールに向けて、現状の1日のスケジュールを把握し、理想の1日を考えます。
ワークシートを書き上げたあとは、それぞれの発表タイムに。参加者からは「1日をあらためて可視化することで、無意識の時間の使い方に気づけた」「思っていたよりも多くの時間が“隙間時間”になり得る!」などの声が挙がり、新しい視点や発見を得られたようでした。
イベント中も終了後も、多くの質問が寄せられ、オフラインならではの“対話”を楽しむ時間となりました。
今後も、新しい視点や気づきとの出会いの場として、「lyf」と「lyf Creators’ Lab」を存分に活用していただければ嬉しいです。
▼イベントゲスト・SHUKEIさん
lyf Creators’ Labとは
「lyf」を拠点に活動するクリエイターや起業家・マーケター向けコミュニティです。「New Challenge, New Me(新しい挑戦で、新しい自分を見つける場所)」をコンセプトに、夢を追いかけるクリエイターや起業家・マーケターの皆さまがつながり、刺激し応援し合える機会を提供します。
活動内容や特典の詳細はこちらの記事をご覧ください。
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