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【詩】Until the prayer of sadness shines

ワタシが恐れている一言が

また彼の口から溢れる

“みんなを頼んだ”

彼は決まって布団の中で

一息つく時を狙って

ワタシの心を騒がせる

死への祈り

数分後には全く別人な彼は

わたしを怒鳴りつけ、暴れる

こうなったら止められない

収まるまでひたすら待つ

挫けそうになりながらも

何度も乗り越えてきた

不条理な時が

何年も過ぎて

白髪が増えていく度に

鏡越しの自分を見つめながら

数え切れない苦労の連続を

思い返す


朝になると

何事もなかったかのように

ケロッと笑う彼は

何も覚えていない

ただワタシは受け止めるしかなくて

孤独との葛藤は

彼なしではあり得ない

ただ瞬間を生きて、

生きて、生き抜く

誰にも負けたくない

自分自身にも

明るい未来の先の方へ

その瞬間を掴む

弱さと強さを持ち合わせて

不器用ながら

遠回りしながら

支え合いながら

愛をさがしてる

沢山の悲しみの粒が

ワタシの心から、体から、

歩んできた人生の足跡から

星みたいに光を放つ

輝く星は誰かを照らすだろう

あなたの悲しみも

星の光と同じだよ

誰かの光になれるから。

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