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気づいたらやっぱり「冬季うつ」

 最近、眠くなる時間が以前より早いし、充分睡眠をとったつもりなのに日中も眠気がキツいし、常に甘いものを何か口にしていないと気が済まないという日々が続き、仕事のストレスかな~と思っていたところ、毎年恒例の「冬季うつ」(別名「季節性感情障害(SAD)」)だったことに今さらのように気づきました。
 長年付き合って(付き合わされて)きたのに、いつも症状が出てから「あーこれってひょっとして『冬季うつ』かも?」と気づくまでに一ヶ月ぐらいかかってしまうのですよね。元々ロングスリーパーかつ炭水化物に依存気味のため、冬季うつの症状も「元々持っていた傾向がちょっと顕著になっている」ぐらいにしか思えないのです。

光の過敏体質と「冬季うつ」

「冬季うつ」になりやすい人としては、女性(男性の約3倍)、若者、高緯度地域在住などが挙げられていますが、そのほか下記事のように「冬季うつ」の患者には光に過敏な体質の人が多いという説もあります。

日照不足で発症することから光に対する感受性が低下しているイメージがあったが、むしろ敏感であったのだ。光に過敏であることが何故にうつ症状をもたらすのか詳細は不明である。しかし、秋から冬にかけての光環境の落差が何らかのトリガーを引いて、気分や食欲、睡眠に関わるセロトニン神経機能の低下をもたらしていると考えられている。

Webナショジオ睡眠の都市伝説を斬る
第15回 光は「いつ浴びるか」より「浴びた量」 冬季うつのメカニズム より

 季節の移り変わりによる光の量の変化に過敏に反応するために体の不調が現れるということのようです。
 この記事は光や音に過敏なタイプの私にとって、とても納得感のあるものでした。

「冬眠」という説もある

 「冬季うつ」の症状は動物の「冬眠」に似ているという説があります。動物が冬の寒さを乗り切るために体温と代謝を通常の半分以下に低下させエネルギー消費を最小限に抑えることは自然なことなのだから、動物の一種である人間にとっても「炭水化物をひたすら体内に取り込もうとし長く眠ろうとする」というのは別に病的なものではなく「冬眠」の名残なのだから、無理に治療しなくてもよいのでは?という人もいます。
 しかし現代社会に生きる人間の多くは仕事でも家庭でも季節に関係なく一定のパフォーマンスを求められています。「今は冬で動けないから寝ていたい」というわけにはいかないのです。
 せめて冬の間は在宅勤務を長めにして日の当たる場所で仕事をするか、在宅勤務ができない職場でも「日の当たる席/部屋/スペースで仕事したい」という要望を受け入れてくれるといいなと思います。

光を、もっと光を

 「冬季うつ」の治療法として特徴的なのは「光療法」です。冬の間の日照不足をカバーするために病院または家で高照度の人工光を毎日早朝1~2時間浴びるものですが、そうでなくても冬の間は「とにかく光を浴びる」ことを意識するのがいいのでしょう。

「大事なのは目に日光が入ること。無理に外出しなくても、窓際で日光に当たるだけでもいい」と栗山部長は説明する。屋外に出る場合も、散歩などの運動はせずにひなたぼっこするだけでも効果がある。うつは症状が重い時期はからだを動かすだけでもつらく、無理に運動しても治療効果は見込みにくい。周囲も日光に当たりやすい環境を整えながら、回復を待つようにしたい。

NIKKEI STYLEアーカイブ:「冬季うつ」見逃すな まず日光浴びて運動は無理せず

 私の職場は北向きの部屋で、自分の席も日光が当たりません。夏の間はよいのですが冬は明らかに調子が悪くなってしまいます(冷え性で寒さに弱いのがさらに追い打ちをかけています…)。そのため、この時期は日の当たる小さな会議室を1~2時間ほど予約してできるだけ机を窓際に寄せて仕事場にしています。東京のオフィスビルで勤務していた頃は10月ごろから昼食時にビルの外に出て1時間ほど散歩をしたりしてましたが、今の職場でそれをやると不審者扱いなので、なかなか難しいですね。
 過食による体重増加と日中の居眠りに気をつけながら、何とか今年の冬も乗り切っていこうと思います。

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