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エコーチェンバー現象と池上彰〜円滑なコミュニケーションの為に
エコーチェンバー現象の危うさ
エコーチェンバー現象とは、「SNSなどで自分と似た興味関心を持つユーザーをフォローする結果、自分と似た意見ばかりが返ってくるという状況」
エコーチェンバーの最大のデメリットは、自分の考えや思想が「多数派」だというバイアスがかかってしまう事だと思う。
そして、このバイアスが強いほど、人と会話をするときの前提が偏っていき、時に頓珍漢なリアクションや発言をしてしまうのである。
(個人的には、営業職で初対面の人とも話す機会が多いため、本当に気をつけなくてはいけないと思う)
特に話が盛り上がっている時や、テンポよくキャッチボールが進んでいる時が、意外に危険である。
なぜなら、相手の真意を確認する前に、勢いに乗って表情や相槌で、肯定・否定を表してしまう傾向にあるからだ。
職場やママ友間の会話では、自己満足のために我を出すのではなく、中立・冷静な立場を取っておくのが平和だ。
「池上彰的なもの」の有効性
そこで、中立・冷静な立場の意見とはどのようなものか?と考える。
可能な限り、偏見や思い込みを排除して、スタンダードなニュースや、皆が広く知っている事実に基づく意見や考え方である。
(ここで、注意すべきは、どれだけスタンダードを追求しても、業界やコミュニティにより、価値観や慣習にズレがある。良し悪しではなく、新たな環境、業界違いの人と接する場合は、一定期間は慎重に様子見を行うのがよいと思う。)
少し前まで、老若男女に通ずる、スタンダードな立場として、TVが一様に発信している内容をなぞるという方法があった。
つまり、「池上彰的なもの」であった。
地域やコミュニティによっては、「橋下徹的なもの」「田崎史郎的なもの」となるかもしれない。
彼らが言っているような事を、何となくなぞっておけば、皆がどこかで聞いた事があることの繰り返しなので、違和感なくコミュニケーションが進み「危険思想のないスタンダードな人」=「安心感が持てる」という構図に収まる。
現在、これはTVしか見ない層(=一部の高齢層など)には有効だが、SNSベースで情報を取っている層には適用されない。
SNS内では、上記のエコーチェンバーが起こっている為、より「池上彰」からかけ離れた場所にいる事があり、池上彰をそのまま復唱しても「は?」と思われる可能性も高い。
直近の具体的な例として、10月26日の「池上彰のニュースそうだったのか 総選挙&米大統領選挙を池上解説!🈑」での、トランプとハリスについての報道がある。
この番組は相当民主党よりなのか、「トランプとトランプ支持者は知能が低い」という内容を手を変え品を変え、発信した。
一方で、「word salad」(=意味のない言葉ばかり並べる、内容のない演説)と言われているカマラ ハリスの米国内での報道については全く触れられなかった。
XやYoutubeなど多様なメディアと書籍も併せて、情報を取っている人と池上彰のニュースを鵜呑みにしている人では、前提が180度異なることも少なくない。
例えば、職場で「トランプさん、当選しそうですね」と言われた時のリアクションには、大きなズレが生じるだろう。
ここでは、どちらが正しいかと言う事ではなく、エコーチェンバー現象、或いは池上彰鵜呑み現象はどちらもコミュニケーションにおいて危険を孕んでいると言う事である。少なくとも、その自覚がない時に、危険は最大化される。
エコーチェンバーと池上彰を認識した上で自分の立場を精査する
XやYouTubeなどSNSの発達により、色々な人が多様な主張をできるようになった。
大手メディアによる言論統制が難しくなっている。
それ自体は素晴らしい事だが、SNSにもエコーチェンバーによる情報の偏向性がある。
そして、ネット勢力に対抗するように、引き続き、大手メディアはリベラル的な印象操作を必死に行なっている。
両者の危険性を認識した上で、情報を精査していく事でしか「中立」には立てない。
同時にコミュニケーションにおいて、相手が池上彰鵜呑み系やエコーチェンバー系ではないかを見極めるのも重要なことである。
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