その人の宇宙
セージのエネルギークレンジングキャンドル。
もう、何個目だろう。
リピーターになっている。
人にたくさん会う仕事をしていると気持ちが重くなる時があるので、部屋に帰って浄化・クリアリングする。
優しい香りで包んでくれるので、この缶キャンドルと決めている。
その後で、エプソムソルトを入れたお湯に浸かる。
そして、新たな気持ちで眠りにつく。
日々、いろんな人生に出逢い、その人の宇宙に忍び込む。
その人自身の宇宙はその人だけのもの。
ご相談時、その方の宇宙にお邪魔する許可がラポールだとしたら、私に披露してもよい、と思っているお話だけをいただく。
ちょっとお片付けさせていただいたりもする。
私は、本当はひとりが好き。
勝手に絵を描いたり、物を作るのが好き。
なぜ、この仕事にたどり着いたのかな?と思う時がある。
自分の感覚で、人の本質を観るのが好きなんだな、という答えが合っているかどうかわからないけれど、ひとりが好きなのに、人が好きなのだ。
本当は、絵を描いてもらえたら、もっと目の前の人のことが読める。
人は、何か使命を持って生まれてくると言うけれど、
「そういうこと!?」
と発見しても、ご本人には言えない。
私の中の内緒事だ。
心の中にあるものしか人は表現できないし、それが個性というものだろう。
筆圧、筆致、色使い、何から描くのか・・・絵画療法では全てが材料となって、目の前の人の宇宙がパズルのように解明できたりする。
しかし、今はそれは封印している。
ただ、お話を聞きに、その人の宇宙の扉を叩く。
今は、絵は見ていない。
続きを話したくて仕方ない方がみえても、私が人様の宇宙にお邪魔できる時間と回数は限られている。
宇宙船が地球に戻らなければならないアラームが鳴るのだ。
それゆえ、最初から素早く宇宙全体を見渡して、人工衛星の軌道を見出すみたいに、ここと、ここと、ここを通して・・・。
目の前にいる方の宇宙。
私には、耳で聴く話が映像になって見える。
人生の場面で引っ掛かり続けてきた何かを、素早く見つけるのが、今の私のミッションだ。