「輝く命を楽しんでる」―詩―

この地に　生まれて来た物には
みんな　それぞれ　命がある
誰もが　命を精一杯　謳歌している

命には　限りがあり
いつか　必ず　天国への
向かいの使者が　来るという
定めの道が　存在する

みんなは　それを　心の
「それは秘密箱」に　しっかりと蓋をして
前を向いて　生きようとしてる
この蓋が　開く時　
この世の　むなしさを　振り返り
深い　ため息に包まれながら
舞台の外へと　去っていく

みんな　誰しも　生きている時は
ずっと　青春だ

アメンボは　水上バレーのダンサーだ
スースッと　泳ぎながら
おすましの　彼女に　回転しながら
求愛し　華麗な足さばきで　魅了する
子どもたちの　魚とり網など
ほんの　ワンストロークで　かわしてしまう

コガネムシは
お宝の　星のかけらを
集めてきては
可愛い　キラキラブレスレットを
子どもたちに　作ってやる

カマキリは　細い鎌を振りかざし
三角な頭で　威嚇するが
獲物には　駆け足で
逃げられてしまい
鎌の　手入ればかりしている
こわごわ　それをみていた　
ひまわりに　照れ笑いする　

蝶は　碧空を思う存分　飛び舞って
空の青に　染まりながら
赤い衣装で　フラメンコをおどる
サルビアに　辛抱強く
愛のメッセージを　送ってる

鳩は　忙がし気に
首を　振りながら
思案しながら　歌を作ってる
その歌が　完成すると
庭の木に止まって
「クックー　クルックー
ポッポー」と柔らかな歌声を響かせる
時には　数羽で　合唱する
鳩は　街の合唱団だ

母さんは　夕方になると
まだ　帰ってこない
坊やを　探す
裏木戸を　開けて
「ボク～ゥ　暗くなるから
帰ってらっしゃい
もう　ご飯よ～お」

すべての命は　小さくても
自分らしく　輝き　喜び　泣いて
生きています

小さく　めだたない幸せの種を
見つけて　毎日を　生き抜くことが
「生きている」　真の意味ではないでしょうか。

🐱🐱🐱🐱
２０２２年12月の記事のリライトです

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