「神保町の路地裏喫茶店」ー詩ー
神田神保町の 路地裏の古い喫茶店
しっとりとした レンガ造り
昼間でも ちょっぴり 暗くて
話す 言葉も うるおう
メニューは 昔話と同じ
表紙は 奇麗だが
書かれた品ぞろいは 変わらない
誰かが あくびすると
ボクも 本から顔上げて
あくびして ペンを置く
曲がながれる
蓄音機が 演奏してるよう
昔 彼女の隣に座り
しんみりと 聞きほれたシャンソンだ
レコードも 年なのか
音が時々 咳してる
やっと 注文品がくる
日本の ウィンナー珈琲
発祥のお店の 名品だ
香しい香り
生クリームのまろやかな味
学生時代 教科書に
染みを 作りながら
月に一度の 贅沢だと
通ったっけ
この喫茶店には
今でも 昭和の 振り子が
コチリ コチリと動いてる
平成 令和はドアの外で
佇んでる
喫茶店の 前の通りを 着物姿の
若い頃の 母さんが ソソと
歩く姿が 見れないかと
窓際に座っては
奇跡を 飽きずに願ってる
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