「秋はのっこり歩き」-詩―
秋は ブルーの せつな色
頼りない足音を ひびかせる
人は おぼろ月夜に
遠い故郷の 山里を想い
時は 音を立てずに サワサワと
通り過ぎていく
秋空は 高く遠く 澄みわたり
雲は 風のつぶやきのように
ポチポチと生まれて 流れていく
ちょいと つまんで たんぽぽの
綿毛のように 飛ばしてみたい
川の堤で遊ぶ 子供たちの頬は
あんず色に 淡く 浮かび上がり
ピアノの音のように 飛び跳ねる
新しい魚あみを 自慢気に振り回せば
手にした 籠の中では
ドジョウの子が 独りぼっちで
心配そうに 母さん 呼んでる
三毛猫は 陽だまりで ふんわかな
ぬくもりを楽しみ
秋の風で 銀色のひげを 整えて
また 可愛い毛並みの 彼女探しに
でかけようとする
ガマガエルは 冬ごもりの
あたたかな 住み家をさがすのに
忙しいらしい
川辺を ノッコリノッコリと
歩いて お日様を 苦笑させる
丘の 天文台ドームの上では
星たちが 夜想曲を奏で
どの星も 潮騒のように 光る
カシオペア座が 天空を回る頃
森の小鳥たちは 身を寄せ合って
ちいさな寝息を 立てている
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