
「冬の夜の不思議」―詩―
つめたく 透き通る
冬の 夜には
遠くを走る 電車の音が
楽し気に はずんで聞こえてくる
夏には 聞こえてこない音だ
コトコトと リズムを 散りばめながら
ちいさく 駆け足のような音で
走っていく
手がかじかむ 冬の夜は
流れ星からの 声が聞こえるよう
遠い宇宙から 地球にやってきて
思い切り 魂をかがやかせて
燃える姿は 神のつかいのようだ
ストーブも消えた部屋で
一人で 眠る子犬
母さん犬の ぬくもりが
恋しくて キュンキュンとなく
ずっと なきつづけていると
不思議が起こる
おもちゃ箱の ぬいぐるみの熊さんが
そっと 横に寝そべって
子犬を抱っこして 眠ってくれる
朝 お母さんは
「あっ またぬいぐるみと
一緒に ねてる!!
お姉ちゃんの大事な
人形なのよ!! もう これで
遊ばないのよ」と子犬を叱る
子犬は 首をうなだれながら
こころで 熊さんにお礼言ってる
#詩 #Poetry #lyric #抒情詩 #愛 #私の作品紹介 #生き方 #立山 剣
#子犬 #冬の夜 #ぬいぐるみ #不思議 #眠れない夜に
いいなと思ったら応援しよう!
