うつ、適応障害、または燃え尽き症候群(総じてそれをメンタルヘルスと呼ぶんだぜ)④〜この気持ちはなんというんだい〜

昨日はメンタルクリニックの日。そして復職が休職延長か決める日でもあった。

先生から心身の様子と最近あった出来事を聞かれたため、引き続き体調の波があることを伝えた。
そして、最近あったこととして「年末調整が営業所から届かず、人事に聞いたら営業所が握り込んでいたことが判明。なんなら有無も不明(無くしてるかもしれないから総動員で探す云々)」という事件があったことを伝えた。
先生は鼻で笑った後「組織として杜撰にも程がありますね。正直、どんなメンタル強者でも、その環境にいたらおかしくなります」と言って黙々と休職延長の診断書を書いてくれた。

帰り道、銀行回りなどをしたかったので、あちこち寄り道していたのだが、その間ずっと「正直、どんなメンタル強者でも、その環境にいたらおかしくなります」がリフレインしていた。

このメンタルの先生は天才肌の奇人でおそらくだがもの凄い先を常に見て行動している。
前歴や学歴を述べるとおそらく特定できてしまうほどの方なのでここで詳細は伏せるが、とにかく天才肌である。

だから、私などの凡人は結構「???」となることが多いし、あとあと合点がいくこともある。
正直メンタルを患っている時にそんな先のことまで考えられないため面倒だし、その思考が辛かったりするのだが、その先を読みすぎてどんどん患者を置いてきぼりにする先生(褒めてます)の放った「正直、どんなメンタル強者でも、その環境にいたらおかしくなります」は、慰めや一時的な不安解消のために発せられたわけではなく、至極真っ当な真理なのではないかという考えに至った。もう取り返しのないところに来ていますね、という意味合いで。
そして、この営業所は解体しないとどうしようもないほどに落ちぶれており、そこに属していた私が倒れたのも至極真っ当なことだったのでは無いかと思うに至った。

そして、切れていた糸が少しずつ結ばれていく感覚があった。
「自分がもっと強く言えていたら」、「有給のこともっと早く人事に言うべきだったかな」、「人の顔色を見て行間を読みすぎていたのもダメだった」……
とか、反省してウジウジ悩んで、毎日シクシク泣いたり、ため息をついていた昨日までの私へ。
全部無駄だったぞ!変わるべきはあいつらで、反省すべきはあいつらだ!いいか、お前は糸が切れたのではなく、強制的に糸を切られたんだ!
そして見よ!お前が悩んでもがいている間、あいつらは矢張り期日管理ができずにただの年末調整を郵送すらできないだろう?
可哀想なんだ!何もできないんだ!そんな人たちに評価されていたのは怖いけれど、そして戦って傷ついたのは惜しかったけれど、でも!だってほら!「どんなメンタル強者でも、その環境にいたらおかしくな」るんだからしょうがない!
しかもどちらかと言えばお前は弱い!それなのによく頑張ったんだよ!お疲れ様でした!

と急速に思えたわけである。
この気持ちはなんて言うんだろう。怒りでも開き直りでもない。やる気が出てきたのとも違う(むしろない)。鬱々として重い石みたいな空気が薄霧くらいにまで晴れたと言うべきか(快晴では無い)。
諦めに近いのかもしれないが、ちょっと違う。馬鹿らしいなとか、時間無駄だわƪ(˘⌣˘)ʃみたいな感情が近い気もする。
とにかく、自分の糸がまたくっつき出した感覚だけはあったので、人生何がどう転ぶかは全くわからない。
ただ、このままで急速回復になるかはまだわからず、浮き沈みを繰り返しながら少しずつ回復に向かえばいいなと考えている。


見つかり次第送りますと言われた年末調整の用紙はまだ届いていない。
また、連絡もない。

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