おさや

翻訳者・母・鳥好き・本好き・歴史好きをブレンドしながら、文章力アップと日々の心の整理のために書いています。柴飼い。GLAY HAPPYSWINGER。

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マガジン

  • 雑記

    身の回りのことを題材にした雑記です。別ブログから移行した過去記事もあります。

  • 読書にまつわるあれこれ

    読んだ本や読書関連の記事をまとめています。

  • 翻訳者の仕事と勉強をめぐるあれこれ

    翻訳の仕事や勉強関連の記事をまとめています。

  • フリーランスと育児

    在宅フリーランスとして仕事と子育てのはざまで感じたことをまとめています。

最近の記事

2024秋の遠足

1年ぶりに上京して、ひとり旅をしました。 午前中は、森鴎外記念館へ。鴎外の旧居跡地に建てられた記念館は千駄木の団子坂沿いにあり、とても美しいところでした。 お目当ては、特別展「111枚のはがきの世界―伝えた思い、伝わる魅力」 。明治から昭和の文豪や芸術家の肉筆を見て彼らをもっと身近に感じることができそうだと思い、足を運びました。鴎外のほかに、夏目漱石、南方熊楠、井伏鱒二、田中正造などの差し出したはがきを間近に見ることができました。特に日本ではがきが誕生した明治時代は、電話

    • ライブ行ってきました。

      the pillowsのライブに行ってきました。かっこよかったー…。 これまでは、ライブというとキャパ1000人以上の会場しか行ったことがなかったので、今回初めて数百人のハコで音楽を浴びる喜びを知りました。観客席の中ほどからでもステージのうえの全員のお顔がしっかり見えて、さわおさんと真鍋さんの煽りがすごすぎて観客席に飛び込んで来ちゃうんじゃないかと思ったり、さわおさんの目がときおり観客ひとりひとりをしっかりとらえているのがわかったり。そんな近さでした。 よい作品を聞くとぎ

      • 最近読んだ本:Jovita Wore Pants

        1926~29年にメキシコで起きたクリステロスの乱で、農民たちを率いて政府軍と戦った女性のお話。ノンフィクション絵本です。 当時のメキシコはジェンダー・ステレオタイプが根強く、役割や服装が男女で大きく異なっていたといいます。幼いころから活発で、祖母や父の言いつけに従わず、スカートの裾をたくし上げて兄弟と駆け回り、馬を乗りこなしていたホヴィータ。メキシコの大地で、風や空や地形、生きものたちを観察しながら育ちます。 ホヴィータが15歳のころ、政府による教会弾圧が強まったため、

        • 斎藤惇夫さんの講演会

          ある日、図書館で見かけた講演会のお知らせのチラシ。福音館書店で長く子どもの本の編集に携わった方、現在は幼稚園の園長先生。なんとなくお名前に見覚えがある。プロフィールには書かれていないけれど、大好きなあの本を書かれた方では……? と思い、足をとめてチラシを見ていると、「よかったらぜひいらしてください」と図書館員さんが声をかけてくださり、1枚いただいて帰りました。 家に帰って確認してみると、やっぱり『冒険者たち』や『グリックの冒険』を書かれた斎藤惇夫さんでした。 小学生のころ

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        記事

          読書の記録を年表に

          これまでに読んできた歴史小説やノンフィクションを年表にまとめてみました。「完全なる趣味」です。 Excelの縦軸を時間に、横軸を国(主な舞台)にして、ブクログに記録してあった読了本をぽちぽちと入力しました(映像作品、絵本も含む)。 「時間」はできるだけ記載を確認しましたが、時代背景が明記されていない作品はだいたいのあたりで入力し、時間軸が行ったり来たりする作品は一番古い場面を、長期間にわたるものや伝記の場合は中心となる場面で入力しました。 これまでのところ自分が読んだ作

          読書の記録を年表に

          最近読んだ本:世界中の翻訳者に愛される場所

          白地の表紙には『世界中の翻訳者に愛される場所』というタイトルと、手書きのように見える黒くて細い線で描かれた建物のような形と、片隅に踊る淡い浅葱色のアルファベットだけ。翻訳者に愛される場所、書店かな、土地かな、どんな場所なんだろう。ぱらりと開いてみると、そこには空想の世界にしか存在しないと思っていた「翻訳者の家」がありました。 ドイツ西部の花の町シュトラーレンにあるヨーロッパ翻訳者コレギウム。年間数百人の翻訳者を受けいれ、仕事部屋や奨学金を提供している施設だそうです。滞在資格

          最近読んだ本:世界中の翻訳者に愛される場所

          I LOOOVE birds! (鳥への愛を言葉にしてみる)

          鳥をモチーフにしたグッズの展示販売会に行ってきました。会場に一歩足を踏み入れただけでときめきの嵐に襲われ、購入する品を選び抜き、お迎えしたものたちを眺めてはまだ気持ちがほっこりしています。 夫が「なんでそんなに鳥が好きなの?」とあらためて聞くので、どこにぐっとくるのか言葉にしてみました。 ①美しいから。 人の手を超越した美しさ。天然石のよう。カラフルで愛らしく気高い。 ②その美しさが実用性も兼ねている。 無駄が一切ない意味のかたまり。 ③くちばし、足、羽、体型、顔つき

          I LOOOVE birds! (鳥への愛を言葉にしてみる)

          September 11

          SNSで下記のポストを拝見し、アメリカで同時多発テロ事件が起きた日のことを思い出しました。 短期の語学留学でカリフォルニアに滞在している最中のことでした。留学期間のちょうど半分、2週間がたったところでした。 そのときお世話になっていたホストファミリーのおうちにはテレビがなく、太平洋時間の早朝に起きた事件のことを知らないまま語学学校に出席しました。当時はスマホやノート型パソコンも持っていなかったので、放課後に学校のデスクトップでネットサーフィンをして初めて、大変なことがあっ

          夏休み振り返り

          ククの夏休み終了間際、台風10号がやってきて始業式が延期されたうえにククが風邪っぽくなり、防災対策や仕事のやりくりなどで胃がキリキリしました。新学期1週目をなんとか乗り越え、親子ともどもほっとしているところです。天災に見舞われず、みんな健康で登校・仕事ができるのはなんとありがたいことか……! というわけで、夏休みを振り返ります。 手足口病とともに始まった夏休み。回復後は、学童に週4日通う形でククにがんばってもらいました。学童で初めて過ごす夏休みだったので、ククの様子と私の

          夏休み振り返り

          最近読んだ本:化学の授業をはじめます。

          (少しネタバレになるような部分があります。) エリザベス・ゾットが現実にいてくれたらなあ…! 読み終えたときの感想はそれでした。遠い異国の地であってもこの世にいてくれたら、きっと毎日エリザベスの言動に勇気と刺激と力をもらえる。 「化学者の日常」というテーマだけで本が何冊も書けそうなのに、この1冊にはそれ以外にもたくさんの要素が重なり合っています。 女性史、恋愛、親子関係、家事と育児と仕事、テレビ業界、ギフテッド、犬、1960年代、教育、性加害、男女差別、ルッキズム、宗

          最近読んだ本:化学の授業をはじめます。

          最近読んだ本:『緋文字』と『アルモニカ・ディアボリカ』

          (表題の作品2つについてネタバレを含みます。) 並行読みしていたフィクション2冊を、同日に相次いで読み終えました。 1作目は、ナサニエル・ホーソーンの『緋文字』。 2作目は、皆川博子さんの『アルモニカ・ディアボリカ』です。 『緋文字』は、体調を崩して寝込んでいたあいだに見たコスチューム・ドラマ『ギルデッド・エイジ』(舞台は1880年代のニューヨーク)がおもしろく、近い時代の海外フィクションが読みたくなって、積ん読から探し出したもの。『緋文字』は作中の設定が1642年か

          最近読んだ本:『緋文字』と『アルモニカ・ディアボリカ』

          ハラハラ日記:手足口病がやってきた

          終業式の日の朝、ククが「足の裏が痛い」といいます。見てみると、赤いポツポツが。汗が原因の湿疹かなと思いましたが、夕方皮膚科に連れて行くと、手足口病と診断されました。「いま流行ってるね〜。この数日で何人診たことか!」と先生。 手足口病は感染症ですが、出席停止などの行動制限はありません。いつも通り生活できれば学童にも通ってよいとのことでしたが、ククはのどに出た湿疹の痛みで食欲がなくなってきたので、しばらく休ませることにしました。思いがけない夏休みの始まりでした。 かかと、膝、

          ハラハラ日記:手足口病がやってきた

          最近読んだ本:学校では教えてくれない大切なこと(6) 友だち関係

          ククが選んだ本。どんな本かなとパラパラっと開いてみたら、クク以上に私自身に必要な本でした。 ①自分の味方でいる  ②自分の気持ちに気づく ③どんなときも自分と仲よしでいよう この3つが何度も何度も繰り返されています。ページをめくっていろいろな感情の説明や人間関係の描写を読むうちに、この3本柱が少しずつ自分のなかにしみこんでいき、「そういうことだったのか」と思うことができました。 自分と折り合いをつけるヒントを見つけたいと思い、脳科学や心理学や行動療法などの本をいろいろと

          最近読んだ本:学校では教えてくれない大切なこと(6) 友だち関係

          現代文を解きながら読みたい本を探していた

          「国語のプリントに出てきた作品に子どもが興味を持ち、『同じ作家のほかの作品も読んでみたい』というので、すぐさま購入した」という趣旨のポストをSNSで拝見しました。お子さんの関心が「読解問題の題材から読書に繋が」ること、そしてお子さんの「読みたい」という気持ちを大切にされる親御さん。すてきだなあと思いました。 読解問題をやっていて「この作品を本で読みたい」と思ったこと、私もあります。高校時代、現代文の試験や問題集に出てきた文学作品やエッセイがおもしろいと、あとで本を探して読む

          現代文を解きながら読みたい本を探していた

          大オフ行ってきました。

          翻訳フォーラムの大オフに行ってまいりました。 まずは、懇親会で思い出に残ったことを箇条書きにしておきたいと思います。 ・昨年、翻訳講座でお世話になった帽子屋さんこと高橋聡先生に直接お礼を伝えられた。 ・テリーさんにもご挨拶。日ごろお世話になっているWild Lightについて感謝を伝えられた。 ・深井先生が覚えていてくださって、じっくりお話もできた。 ・めったなことでは見られない、ライブハウスのステージからの眺めを知ることができた(自分たちの音楽で盛り上がるフロアを

          大オフ行ってきました。

          名刺の裏側

          会社から名刺が支給される会社員と違って、フリーランスには決まった名刺がありません。どんな名刺を用意するかは自分次第。プロのデザイナーさんに一から作成をお願いすることも、ネット上のプラットフォームでテンプレートを使って自作することもできます。 私が翻訳者として名刺を最初に作ったのは、たしか地元の翻訳勉強会に参加させていただいたとき。「オンライン(SNS)で交流を重ねてきた方々とオフライン(翻訳関連のイベントや勉強会)で対面して親睦を深める」際に渡す名刺にはどんな情報を載せるの

          名刺の裏側